文化財科学専攻分野|連携大学院

文化財とは、人間活動の所産であって文化価値を有するもので、概ね歴史遺産をいいます。しかしそれのみに止まらず、人間活動をはぐくんだ天然記念物など、地球環境をも含む広い概念であります。当専攻分野では、先ず文化財とはなにかという基本を学び、各文化財は人々のいかなる行為の所産であるかを追究します。また環境と人々の行為の関わりをも考えます。その後、文化財が置かれている現状について検討していきます。次いで、保護・保存を前提としながら、活用策を研究します。文化財と社会の接点をいかに形作っていくかが、課題となるでしょう。文化財科学では、特別史跡多賀城跡の研究、文化財の展示公開に関する博物館学的研究、文化財行政に関する研究、文化財の保存処理および修復の研究などの教育研究を行っています。

本研究分野は、文学研究科と宮城県教育委員会との『東北大学大学院博士課程の教育研究への協力に関する協定書』に基づき実施します。いわゆる連携大学院です。宮城県教育委員会の東北歴史博物館、および多賀城跡調査研究所の専門職が客員教員として、授業を実施しています。

また、副指導教員として、文学研究科の関連分野である考古学専攻分野の教員が、補完的に指導にあたります。



協力教員|Affiliated academic staff

高橋 栄一|Eiichi TAKAHASHI
連携大学院 ・ 文化財科学専攻分野|客員教授

須賀 正美|Masami SUGA
連携大学院 ・ 文化財科学専攻分野|客員教授

白崎 恵介|Keisuke SHIRASAKI
連携大学院 ・ 文化財科学専攻分野|客員教授



※ 2019年度からは、博士課程前期2年の課程(修士課程)のみになります。