東北史学会　機関誌　『歴史』

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■　126輯　(2015年4月25日)

論　説	多賀城創建木簡の再検討	吉野　武
	斉明天皇五年の遣唐使と蝦夷　−蝦夷帯同の目的をめぐって−	相澤　秀太郎
	戦国期における出羽国立石寺の様相と近世的変容	齋藤　仁
	近世大名家における「看抱」　−会津藩松平家の幼少相続に注目して−	清水　翔太郎
	明治期における旧藩君臣関係の諸相　−米沢藩を事例として−	友田　昌宏
	「決戦段階」期における「大東亜」経済政策の展開　−大東亜省の対「満支」施策を中心に−	安達　宏昭
	ハワイ王国における二元的統治体制　−クヒナ・ヌイ制度の成立から廃止まで−	目黒　志帆美
研究ノート	折敷の資料的履歴　−平泉柳之御所遺跡出土折敷の検討−	櫻井　友梓
書　評	東北大学大学院文学研究科日本思想史研究室＋冨樫進編『カミと人と死者』	片岡　耕平

■　125輯　(2015年10月25日)

論　説	節用集の日本図に表現される空間認識	ﾎﾟﾛｳﾞﾆｺｳﾞｧ･ｴﾚｰﾅ
	古代ローマの歴史記述における年代記様式の成立	安井　萠
	近世後期、困窮救済をめぐる地域社会と幕府代官所　−出羽国村山郡の幕領郡中備金を事例として−	森谷　圓人
書　評	ベルトラン・ランソン著、大清水裕・瀧本みわ訳『古代末期　ローマ世界の変容』 ジリアン・クラーク著、足立広明訳『古代末期のローマ帝国　多文化の織りなす世界』	小坂　俊介
	金子拓著『織田信長〈天下人〉の実像』	長澤　伸樹

■　124輯　(2015年4月25日)

論　説	劉邦集団から帝国臣僚の登場へ　−王国政策の転換をめぐって−	佐々木　仁志
	大庄屋屋敷考　−新発田藩領を事例に−	安宅　俊介
	一九二〇年代の日本海軍における軍部大臣文官制導入問題	手嶋　泰伸
書　評	新宮学編『近世東アジア比較都城史の諸相』	内田　昌功
	渡辺昭一編著『コロンボ・プラン　戦後アジア国際秩序の形成』	池田　慎太�ｶ
	手嶋泰伸著『昭和戦時期の海軍と政治』	中野　良
	松井康浩著『スターリニズムの経験　–市民の手紙・日記・回想録から』	浅岡　善治
紹　介	八戸市史編纂委員会編『新編八戸市史　中世資料編』	岡　陽一郎

■　123輯　(2014年10月25日)

論　説	明代中国成化年間の「早朝」	高橋　亨
	徳川幕臣団の解体と静岡藩	杉山　容一
	明治二〇年代後半における赤痢流行と伝染病対策	竹原　万雄
	1960年代アメリカにおけるポップカルチャー受容層の関心事と問題意識 ―The Village Voice紙のLetters to the Editor欄を手掛かりに―	赤井　悠蔵
書　評	籠橋俊光著『近世藩領の地域社会と行政』	高橋　陽一
	小原豊志・三瓶弘喜編『西洋近代における分権的統合その歴史的課題 ―比較地域統合史研究に向けて―』	小島　健
紹　介	高橋和・中村唯史・山崎彰編 『映像の中の冷戦後世界　ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ』	田中　まさき

■　122輯　(2014年4月25日)

論　説	漢朝成立後の劉邦集団の動向に就いて ―高祖期・呂太后称制期を中心にして―	佐々木　仁志
	近世中期大名家における正室と側室　―秋田藩佐竹家を事例に―	清水　翔太郎
	一八世紀の検見制度改革と藩領社会　―仙台藩を事例に―	高橋　陽一
	近世後期八戸藩の豪農による書物受容の特質 ―淵沢円右衛門定啓の場合―	鈴木　淳世
	ローマ帝政初期のウィルギネス・ウェスタレス	遠藤　直子
書　評	佐藤芳彦著『近代イギリス予算制度成立史研究』	渡辺　昭一
紹　介	阿部浩一・福島大学うつくしまふくしま未来支援センター編 『ふくしま再生と歴史・文化遺産』	添田　仁

■　121輯　(2013年10月25日)

論　説	神子柴・長者久保石器群における石器機能研究　―福島県林口遺跡―	鹿又　喜隆
	須恵器からみた横穴墓と官衙　―多賀城以前の仙台平野南部について―	川口　亮
	文武朝における「薩摩隼人」の征討と唱更国の成立	熊谷　明希
	徳川家康年忌法会への天台僧参仕　―出羽国村山郡の事例から―	田中　大輔
	与謝野晶子の「経済的独立」論再考 ―第一次大戦下の生活意識と個人の倫理的独立―	小嶋　翔
書　評	金森正也著『藩政改革と地域社会―秋田藩の「寛政」と「天保」―』	横山　昭男
	菊池勇夫著『東北から考える近世史―環境・災害・食料、そして東北史像―』	荒武　賢一朗
	安達宏昭著『「大東亜共栄圏」の経済構想―圏内産業と大東亜建設審議会―』	手嶋　泰伸

■　120輯　(2013年4月25日)

論　説	一八世紀〈変容する地域と民衆運動〉　 ―盛岡藩「宗門人別目録」を手掛かりに―	浪川　健治
	宿場における売買春存立の一考察 ―奥州郡山宿の判元見届人・見廻り分析から―	武林　弘恵
	近世後期、非領国地域の困窮百姓相続・村再建仕法 ―出羽国村山郡幕府東根代官所領を事例として―	森谷　圓人
	近世後期蝦夷地における他国者の埋葬・供養をめぐる意識 ―福山城下・弘前城下の比較を通じて―	澁谷　悠子
研　究 ノート	明治一〇年の新潟新聞紙上における仏教・キリスト教宗教論争と押川方義の教理理解	小林　敏志
書　評	河西晃祐著『帝国日本の拡張と崩壊「大東亜共栄圏」の歴史的展開』	手嶋　泰伸
紹　介	黒川正剛著『魔女とメランコリー』	楠　義彦

■　119輯　(2012年10月25日)

論　説	聖武朝の特質についての一考察　―節会の分析から―	金　銀貞
	『日本三代実録』より知られる貞観十一年（八六九）	柳澤　和明
	安東氏と秋田湊　―考古学調査の成果から―	神田　和彦
	医療宣教師パームによる新潟伝道　―その開始と横浜公会との関係―	小林　敏志
書　評	樋口知志著『前九年・後三年合戦と奥州藤原氏』	斉藤　利男
	柳原敏昭著『中世日本の周縁と東アジア』	村井　章介
	J・F・モリス著『近世武士の「公」と「私」―仙台藩士玉蟲十蔵のキャリアと挫折―』	小関　悠一郎

■　118輯　(2012年4月25日)

特　集	テーマ　　災害と歴史資料保全
	歴史における「成長」と「衰退」 ―「成長パラノイア」とイギリス衰退論争をめぐって	川北　　稔
	非常・非命の歴史学　　―近世東北の災害・飢饉史―	菊池　勇夫
	近代巨大地主家宮城県桃生郡河南町斎藤家の来歴と伝存史料群の構成 ―被災救出史料の整理・公開の一事例―	大藤　　修
	阪神・淡路大震災の震災資料をめぐる現状と課題 ―人と防災未来センター資料室の取り組みから―	吉川　圭太 兒玉　州平
	三・一一大震災・宮城資料ネットの歴史資料レスキュー	佐藤　大介
	ひとつでも多くの文化遺産を未来へ	豊田　龍平
	東日本大震災後の福島県における歴史資料保全活動 ―国見町の取り組みを例として―	阿部　浩一 大栗　行貴
	岩手ネットの活動	菅野　文夫
論　説	非公家沙汰諸国所課再論	遠藤　基郎
	明治初年大隈重信と大蔵省勧農政策	小幡　圭祐
書　評	渡邉俊著『中世社会の刑罰と法観念』	石川　光年
	松尾剛次著『中世律宗と死の文化』	小野澤　眞

■　117輯　(2011年10月25日)

論　説	童蒙教材「上大人」の順朱をめぐって ―敦煌写本P.4900(2)・P.3369ｖに見る「上大人」黎明期の諸問題―	海野　洋平
	慶長五年の戦局における上杉景勝	阿部　哲人
	豊臣秀吉文書における自称文言について	今野　　真
記　録	東北史学会・大学院GP　合同国際シンポジウム 「文書館・博物館のこれからとアーキビスト・キュレイター養成」
書　評	市川理恵著『古代日本の京職と京戸』	鈴木　琢郎
	遠藤基郎著『中世王権と王朝儀礼』	丸山　　仁

■　116輯　(2011年4月25日)

論　説	カルケドン裁判考	小坂　俊介
	明代永樂期内閣官の性格について	高橋　　亨
	国事周旋と言路　 ―幕末期秋田藩の政治方針をめぐる対立から―	天野　真志
	殖産興業政策の転換と「富国」の担い手 ―福島県安積郡郡山村の地域振興―	徳竹　　剛
	第一次世界大戦後のエルツベルガー財政改革の理念（1919-20年） ―公正な課税原則と連邦主義的観点―	細谷　　要
書　評	菊地芳郎著『古墳時代史の展開と東北社会』	木元　元治
	岡田清一著『中世東国の地域社会と歴史資料』	渡邉　　俊
紹　介	パトリック・Ｊ・ギアリ著　鈴木道也・小川知幸・長谷川宜之訳 『ネイションという神話　―ヨーロッパ諸国家の中世的起源―』	有光　秀行
	東北大学百年史編集委員会編 『東北大学百年史一　通史一』 『東北大学百年史二　通史二』	中野　　良
	東北大学百年史編集委員会編 『東北大学百年史三　通史三』	徳竹　　剛

■　115輯　(2010年9月25日)

論　説	北周長安宮の路門と唐大明宮含元殿 ―殿門複合型建築の出現とその背景―	内田　昌功
	織田信長の材木調達と流通支配	長澤　伸樹
	近世初期仙台領浜方の諸役について　―海上高を中心に―	佐々木　淳
	江戸の高札　―三類型と維持・管理―	渡辺　浩一
	明治初年大蔵省勧農政策の展開過程	小幡　圭祐
	第一次世界大戦におけるフリードリヒ・ナウマンの中央ヨーロッパ構想 ―経済統合側面の分析を中心に―	杵淵　文夫
	現代アメリカ合衆国におけるアファーマティブ・アクション廃止後の動向 ―高等教育機関における「多様性の確保」をめぐって―	吉岡　宏祐
書　評	長谷川宜之著『ローマ帝国とアウグスティヌス―古代末期北アフリカ社会の司教―』	出村　和彦
	長谷川成一著『北奥羽の大名と民衆』	Ｊ・Ｆ・モリス
紹　介	鈴木　拓也著『蝦夷と東北戦争〈戦争の日本史三〉』	鈴木　琢郎
	大阪経済大学日本経済史研究所編 『東アジア経済史研究　第一集　―中国・韓国・日本・琉球の交流―』	水盛　涼一

■　114輯　(2010年4月25日)

論　説	九州島の細石刃文化研究における方法論上の問題 ―特に編年と型式の関係を巡って―	村田　弘之
	東晋の哀帝と皇統継承問題	三田　辰彦
	天保期、高抜地をめぐる地域社会と権力 ―羽州村山郡松橋村上組を事例として―	森谷　圓人
	戦前期における地方都市百貨店とその影響	加藤　　諭
	米内光政内閣期の政策・新聞・陸軍	手嶋　泰伸
書　評	中川学著『近世の死と政治文化−鳴物停止と穢−』	片岡　耕平
	平川新著『全集日本の歴史一二巻　開国への道』	武井　弘一
	今野日出晴著『歴史学と歴史教育の構図』を読む	大平　　聡

■　113輯　(2009年9月25日)

論　説	日中譲位考　―君主位継承における皇太子の位置づけをめぐって―	遠藤　みどり
	『陸奥話記』について	樋口　知志
	開花期の芸能政策と興行取締りの実態　―興行免許地の制限令をめぐって―	橋本　今祐
	明治三二年文部省訓令第一二号と外国ミッションの対応 　―米国長老教会宣教師Ｗ・インブリーの活動を中心に―	中島　耕二
	縄文時代における土器埋設遺構研究の視座 　―北上川流域における縄文時代中期中葉の事例をもとに―	小原　一成
	初期中世における王宮　―権力の表象と実態	デイヴィド・ロラソン （有光　秀行訳）
書　評	永井隆之・片岡耕平・渡邉俊編『日本中世のＮＡＴＩＯＮ　統合の契機とその構造』	小川　弘和
	柳谷慶子著『近世の女性相続と介護』	堀田　幸義
	高木正朗編著『一八・一九世紀の人口変動と地域・村・家族 　―歴史人口学の課題と方法―』	澁谷　悠子

■　112輯　(2009年4月25日)

論　説	呉国歴史地理研究序説　―遷都問題に関する研究史的考察―	江村　知朗
	会津若松市田村山古墳出土の八花文内花文鏡 ―摩滅破鏡の漢鏡編年への位置づけについて―	木本　元治
	江戸幕府証人制度の運用にみる幕藩関係の展開	兼平　賢治
	俵物増産と海士集団の出漁―佐渡国海士町海士を事例として―	高橋　美貴
	近世墓標に現れた自己意識―松前藩の事例分析に基づいて―	関根　達人
	第一次大戦前カリブ海植民地における製糖産業の再編とフランス系銀行 ―クァドループを中心に―	武田　佑太
書　評	寺崎保広著『古代日本の都城と木簡』	吉田　　歓
	岡田清一著『鎌倉幕府と東国』	菊地　紳一
	堀田幸義著『近世武家の「個」と社会　身分格式と名前に見る社会像』	J・F・モリス

■　111輯　(2008年9月25日)

論　説	近世後期宿場社会の犯罪と内済　―奥州郡山宿を事例に―	坂田　美咲
	近世・近代移行期における伝染病対策	竹原　万雄
	明治初期における地域有力者の政治的活動 ―福島県安積郡郡山宿の官民関係を手がかりに―	徳竹　　剛
	初期キリスト教における殉教神学の形成	大谷　　哲
	十八世紀フランス地方救貧行政の構造 ―マルセイユの救貧行政を中心に―	府中　　望
書　評	永井隆之著『戦国時代の百姓思想』	薗部　寿樹

■　110輯　(2008年4月25日)

論　説	『続日本紀』天平宝字二年八月庚子朔条「上臺」考	中野渡　俊治
	近世前期から中期における薩摩藩島津家の女性と奥向	松崎　瑠美
	「平民」民権家・福地源一郎の「国民」形成論　―士族平民民権論争を中心に―	岡安　儀之
	第一次日独伊三国同盟交渉と日本海軍	手嶋　泰伸
	ルートヴィヒドイツ人王時代における集会の果たす役割について	津田　拓郎
記　録	東北史学会大会シンポジウム「日本史の中の世界遺産・平泉」
書　評	太田秀春著『朝鮮の役と日朝城郭史の研究　異文化の遭遇・受容・変容』	吉井　　宏

■　109輯　(2007年9月25日)

論　説	南宋告身の文書形式について	清水　浩一郎
	毛利氏の官途政策　―官途状の日付が語るもの―	島津　諭志
	元禄期における大名の儒学受容と「仁政」政策 ―盛岡藩・南部行信を事例として―	蝦名　裕一
	仙台藩における諸医師とその把握・動員	張　　基善
	第一次大戦後における弁護士布施辰治の思想と行動 ―その職務観の変遷を中心に―	吉川　圭太
研究ノート	1960年代アメリカにおけるポップカルチャーと社会批判 　　―初期のボブ・ディランを手がかりに―	赤井　悠蔵
書　評	羽下徳彦編『中世の地域と宗教』・『中世の社会と史料』	佐々木　徹
	藤田覚著『近世後期政治史と対外関係』	天野　真志

■　108輯　(2007年4月25日)

論　説	「大東亜建設審議会」と「食糧自給」構想	安達　宏昭
	阿嘉呼図克図来日報道に見るチベット観	高本　康子
	寺領支配における追放・没収刑の論理	渡邉　　俊
	呼ばれる「正名」　―統一的国家イデオロギーの成立―	大川　　真
紹　介	難波信雄・大石直正編『街道の日本史8　仙台・松島と陸前諸街道』	青柳　周一
	細井計編『東北史を読み直す』	相澤　秀太郎 小佐野　浅子 森谷　圓人

■　107輯　(2006年9月25日)

論　説	五世紀初頭北アフリカにおけるカトリック教会の組織化	長谷川　宜之
	仙台藩における国元産物の献上・贈答について	籠橋　俊光
	米沢藩の諸藩連携構想と「奥羽越」列藩同盟	栗原　伸一郎
研究ノート	宮城資料ネットの活動と成果 　　―歴史資料所在調査における諸技術について―	伊藤　大介 椿井　達也 吉川　圭太

■　106輯　(2006年4月25日)

論　説	近世の幕藩関係と大名支城の統制　―仙台藩の事例から―	太田　秀春
	南宋高宗朝の給事中と中書舎人 　　―呂中『皇朝中興大事記』「再除給舎」をてがかりに―	清水　浩一郎
	『看聞日記』にみる廻打	照井　貴史
	旧藩の超越　―明治10年代の陸羯南を題材として―	鈴木　啓孝
	日露戦争時の宗教問題と宣教師 　　―桂首相と宣教師W・インブリーの関係を中心にして―	中島　耕二
	ナチスによる新聞界に対する国家統制	熱川　容子
書　評	加藤房雄著『ドイツ都市近郊農村史研究　―「都市史と農村史のあいだ」序説―』	長井　栄二
	入間田宣夫編『東北中世史の研究』上・下	片岡　耕平

■　105輯　(2005年9月25日)

論　説	ローマ帝政前期における騎士官僚　―任官と任務に関する一考察―	新保　良明
	近江国奥嶋庄・津田荘における惣村の成立と在地社会の変質	若林　陵一
	飢饉供養塔からみた北奥近世社会の一側面	関根　達人
	盛岡藩の遊郭をめぐる社会関係について	武林　弘恵
	太平天国後期の政治諸相構造の再検討 ―上奏文管理権再編の詔書を中心として―	水盛　涼一
	ポスト公民権期アメリカ合衆国における「プリズン・ムーブメント」の発生 ―カリフォルニア州サンクエンティン刑務所の事例を中心に―	高廣　凡子
書　評	青森県史編さん中世部会編『青森県史　資料編　中世1　南部氏関係資料』	小林　清治

■　104輯　（2005年4月25日）

論　説	宗教改革とカトリック社会 ―宗派形成初期のバイエルン―	小野　善彦
	道光前期台湾の地方統治政策 ―清荘・聯甲と総理を題材に―	鈴木　恵理子
	近世の温泉運営と湯守・村 ―陸奥国名取郡秋保温泉を事例に―	高橋　陽一
	阿武隈川下流域における縄文時代前期初頭の土器型式	早瀬　亮介
	ワイマル期ドイツの自治体営業税問題と財政改革論 ―「地方自治の危機」と課税根拠の動揺―	星　　隆介
講　演	卑俗な話：初期のロビン・フッド物語	アンソニー・ポラード 朝治啓三・有光秀行訳
書　評	高木智見著『先秦の社会と思想　―中国文化の核心―』	江村　知朗
	小林清治著『奥羽仕置と豊臣政権』・『奥羽仕置の構造』	佐々木　淳

■　103輯　（2004年9月25日）

論　説	後期ローマ帝国成立期における属州総督のオフィキウム ―いわゆる軍政民政分離の過程において―	柴野　浩樹
	周初斉都「營丘」の歴史地理研究	江村　知朗
	崔浩誅殺の背景	佐藤　　賢
	米沢藩明和・安永改革における「仁政」論の再編過程 ―竹俣当綱の「地利」「国産」理念を中心に―	小関　悠一郎
	近世武家社会のジェンダー・システムと女性の役割 ―近世中期の仙台藩伊達家を事例として―	松崎　瑠美
	平泉澄の中世史研究	昆野　伸幸
書　評	渡辺信夫歴史論集　大藤修編『近世東北地域史の研究』	横山　昭男

■　102輯　（2004年4月25日）

論　説	容閎と唐紹儀　―清末留学生の派遣を中心として―	深澤　秀男
	中世の穢観念について	片岡　耕平
	中世奈良博奕検断考	照井　貴史
	新発田藩における他国稼ぎをめぐる政策と地域の諸相	高橋　菜奈子
講　演	宝暦・天明期の経済政策と物流	細井　　計
書　評	工藤威著『奥羽列藩同盟の基礎的研究』	栗原　伸一郎

■　101輯　（2003年9月25日）

論　説	近世・漁場請負制の展開と広がり　―越後国北部を事例として―	高橋　美貴
	場所請負制下、子モロ場所におけるアイヌの漁場労働	長澤　政之
	近代における製糸経営の展開　―山形県東村山郡天童町・東郡社の経営形態―	伊藤　吉春
	チェコスロヴァキアにおけるドイツ人社会民主党とオーストリアマルクス主義 ―スミーホフ合同大会（一九二八年）を手掛りとして―	渡邊　竜太
	縄文集落研究の初期的操作	菅野　智則
研究ノート	藤原基衡と秀衡の妻たち　―安倍宗任の娘と藤原基成の娘を中心に―	川島　茂裕
書　評	西洋子『正倉院文書整理過程の研究』	風間　亜紀子

■　100輯　（2003年4月25日）

論　説	劉宋前期における政治構造と皇帝家の姻族・婚姻関係	小尾　孝夫
	宣陽門院領伝領の一側面　―宣陽門院領目録の検討を通じて―	布谷　陽子
	近代初頭における「教導職」の動向と村落社会　―『田中千弥日記』を通して―	佐藤　宏之
	近世後期〜明治前期における草木雌雄説と選種	張　　基善
研究ノート	ヘレニズム期ロドス社会研究の現況　―V.Gabrielsenの研究を中心に―	原　　賢治
書　評	青森県史編さん古代部会編『青森県史　資料編　古代1　文献資料』	武廣　亮平
	薗部寿樹著『日本中世村落内身分の研究』	若林　陵一

■　99輯　（2002年9月25日）

論　説	近世大名墓における本葬と分霊　―弘前藩主津軽家墓所を中心に―	関根　達人
	漢代州制再攷　―国家統治機構としての州についての基礎的考察―	小嶋　茂稔
	大名の離婚について　―佐伯藩主毛利高久とその正室幕子の離婚をとおして―	兼平　賢治
	開港場における外交と司法　―外国人関係訴訟と函館支庁外事課―	三神　恭
書　評	大石直正著『奥州藤原氏の時代』	菅野　成寛
	桑原莞爾著『イギリス近代史点景　―一つの書評集―』	関内　　隆
	青山忠正著『明治維新と国家形成』	栗原　伸一郎

■　98輯　（2002年4月25日）

論　説	占領期における婦人教育政策の地域的展開 ―宮城県地域婦人団体の形成過程を事例に―	佐藤　和賀子
	米沢藩士宮島誠一郎『戊辰日記』に関する一考察 ―広沢兵助（真臣）との密談をめぐる諸史料―	栗原　伸一郎
	吉田松陰における「転回」　―水戸学から国学へ―	桐原　健真
	元朝の大都留守段貞の活動	渡辺　健哉
	鮮虞中山と春秋時代の「華夏」について	渡邊　英幸
史料紹介	モンゴル国立歴史中央文書館所蔵の財産関係文書 ―清代ハルハ・トシェート＝ハン部左翼後旗の文書について―	中村　篤志
吉岡昭彦先生を悼んで
仙台城石垣保存に関する要望書
「城と石垣全国シンポジウム」参加記

■　97輯　（2002年9月25日）

論　説	室町殿の帝王学　―中世読書史序説―	金子　拓
	近世武家の身位とその構造　―仙台藩を事例に―	堀田　幸義
	明治初年における新政府支配と「地域有力者」 ―酒田県・山形県尾花沢出張所廃止をめぐる動向から―	佐藤　大介
	琵琶湖沿岸の村落間連合における堅田の位置	永井　隆之
	多様化する近世の旅　―道中記にみる東北人の上方旅行―	高橋　陽一
書　評	誉田慶信著『中世奥羽の民衆と宗教』	佐々木　徹

■　96輯　（2001年４月25日）

論　説	奥州伊達氏の系譜に関する一考察	羽下　徳彦
	「奥六群主」安倍氏について	樋口　知志
	奥大道と下野　―中世大道の特質について―	江田　郁夫
	中国中世の五月の行事小考	栗木　寧
書　評	佐藤健治著『中世権門の成立と家政』	西谷　正浩
	白根靖大著『中世の王朝社会と院政』	松園　斉
渡辺信夫先生を悼んで

■　95輯　（2000年9月25日）

論　説	宋代における祠廟の記録 ―「方臘の乱」に関する言説を中心に―	須江　隆
	湊町酒田の民衆教育と里修験	井川　一良
	近代日本における「雪害」の発見と展開 ―松岡俊三による雪害運動に関する一考察―	伊藤　大介
	後期旧石器時代における石器制作と素材供給の研究 ―仙台地方出土石刃石器郡を中心に―	鹿又　喜隆
書　評	伊藤喜良著『中世国家と東国・奥羽』	阿部　哲人
	渡辺浩一著『近世日本の都市と民衆』	佐藤　大介
報　告	第39回近世史サマーセミナーの記録
要望書	仙台城本丸石垣の保存に関する要望書

■　94輯　（2000年4月25日）

論　説	一四七七年マリー・ド・ブルゴーニュの「大特権」 ―低地の自立主義と「ブルゴーニュ国家」をめぐって―	畑　奈保美
	一九三〇年代アルゼンチンにおける為替管理体制 ―ビネドの経済政策の検討を通して―	佐藤　純
	院政期における御願寺と王家領主園の形成	丸山　仁
	文禄の役における伊達政宗の動向と倭城普請	太田　秀春
	近世町方の「老い」と「縁」　―奥州郡山の事例を通して―	松本　純子
書　評	桑原莞爾著『イギリス関税改革運動の史的分析』	松永　友有
	鈴木拓也著『古代東北の支配構造』	樋口　知志
	金子　拓著『中世武家政権と政治秩序』	伊藤　喜良
	長谷川成一著『近世国家と東北大名』	佐竹　輝昭

■　93輯　（1999年9月25日）

論　説	七世紀土器時代観の諸問題	木本　元治
	『江戸名所図会』の都市景観構造と形成	千葉　正樹
	アメリカのニューディール期における共和党革新派の軍産複合体論 ―『上院軍需産業調査特別委員会』報告書の分析を中心に―	菅田　修治
研究ノート	ボヘミア初期近代の地域性 ―プロヴィンチィアリズム論と身分制国家―	勝部　裕
	一五、一六世紀ニュルンベルクにおける恩赦と恩赦の請願 ―都市参事会と市民の相互関係に関する一考察―	池田　利昭
書　評	入間田宣夫著『中世武士団の自己認識』	川島　茂裕
紹　介	寺崎保広著『長屋王』（人物叢書）	蓮沼　素子
	岩崎敏夫・佐藤高俊校訂　岡田清一校注『相馬藩世紀　第一』	吉田　真夫

■　92輯　（1999年4月25日）

論　説	改革教皇権における「教皇領」政策の基礎　―“regalia s.Petri”の立証―	前山　総一郎
	藩主権力と側近　―盛岡藩主南部利敬の事例―	畑井　洋樹
	戦国前期兵制に関する一考察　―『苟子』義兵篇を中心に―	寺師　貴憲
研究ノート	史料整理とコンピュータ利用 ―新潟大学附属図書館における文書目録・画像データベースについて―	高嶋　菜奈子
書　評	須藤　隆著『東北日本先史時代文化変化・社会変動の研究　―縄文から弥生へ―』	阿子島　香
紹　介	関　晃著『関　晃著作集』	鹿内　浩胤 鈴木　拓也 吉田　歓 永田　英明
	能代市史編纂委員会『能代市史　資料編　古代・中世一』 　　　　　　　　　　　　　『能代市史　資料編　中世二』	今泉　隆雄

■　91輯　（1998年9月25日）

論　説	王朝社会秩序の中の武家の棟梁	白根　靖大
	近世大名の強制隠居　―伊達綱村の事例から―	吉田　真夫
	年中儀礼に見る近世武家の人間関係 ―仙台藩給人高野家記録の分析から―	堀田　幸義
	仰韶文化の集落構成の研究　―黄河中流域の関中地区を中心に―	王　小慶
	司教アウグスティヌスの社会的な役割　―世俗権力者への嘆願から―	長谷川　宜之
書　評	武田公子著『ドイツ政府間財政関係史論 ―第二帝政期からヴァイマル期ゲマインデ財政を中心に―』	佐藤　勝則
	伊藤喜良著『南北朝動乱と王権』	遠藤　基郎
	松尾剛次著『救済の思想　―叡尊教団と鎌倉新仏教―』	佐藤　健治
	伊藤清郎著『霊山と信仰の世界　―奥羽の民衆と信仰―』	高橋　充

■　90輯　（1998年4月25日）

論　説	室町殿南都下向をめぐる負担　―贈与の構造と「御礼」―	金子　拓
	大不況期プロセインにおける農村地方制度改革構想の形成 ―1890年社会政策学会討論と現状報告者提言の分析―	長井　栄二
	梁の西省について	海野　洋平
	甕棺葬の成立過程	高木　暢亮
書　評	小川弘和著『古代・中世国家と領主支配』	福島　正樹
	平川　新著『紛争と世論　―近世民衆の政治参加』	高橋　美貴

■　89輯　（1997年9月25日）

論　説	伊達・北条連合の形成とその歴史的意義	小林　清治
	三年の蓄えなきは国にあらず　―幕藩制社会の危機管理論―	菊池　勇夫
	東北地方における弥生文化成立過程の研究	須藤　隆
	続・ドゥフーォル岩陰の彼方に ―岩陰遺跡文化層の構造論的理解―	阿子島　香
	1583年のバイエルン領邦司教座新設構想 ―16世紀末の世俗カトリック領邦における教会と国家―	小野　善彦
	オーストラリア千年と地域史研究	佐藤　勝則
	鄂君啓節鄂地探索	谷口　満
	蘇州社会と宗俗	井上　徹
回顧五十年
『歴史』論文等目録及び講演題目一覧

■　88輯　（1997年4月25日）

論　説	晩期縄文時代における狩猟漁撈活動の研究	永見　淳哉
	鎌倉公方足利持氏期の鎌倉府と東国寺社―鹿島社造営を素材として―	阿部　哲人
	富士山御師と宿泊業　―在地宗教者と村社会―	青柳　周一
	近世の子供と老人の扶養　―奥州守山藩領の事例から―	松本　純子
	大正期華族の危機意識と会合　―有馬頼寧の社会事業と政治活動―	後藤　致人
学会動向	船越泰次著『唐代両税法研究』と両税法研究の今日的意義	高瀬　奈津子
書　評	羽下徳彦著『中世日本の政治と史料』	岡田　清一
	山本文彦著『近世ドイツ国政史研究　―皇帝・帝国クライス・諸侯』	櫻井　利夫

■　87輯　（1996年9月25日）

論　説	頼みと誓約　―藪田・白川部両氏の頼み証文論をめぐって―	平川　新
	鎌倉幕府の命令伝達担当者について　―「使者」と「飛脚」の概念規定を試みる―	申　宗大
	1408年フランドルにおける租税割当比率の改定	畑　奈保美
研究ノート	アウグスティヌスの司教裁判と古代末期社会における司教像 ―P.Brown,Power and Persuasion in Late Antiquity を中心に―	長谷川　宜之
	10世紀〜11世紀の陰陽寮官人の補人状況	繁田　信一
書　評	深井甚三著『近世の地方都市と町人』	青柳　周一
	高橋美貴著『近世漁業社会史の研究　―近代前期漁業政策の展開と成り立ち―』	籠橋　俊光

■　86輯　（1996年4月25日）

論　説	1930年代アメリカ通商政策と為替管理問題 ―アメリカ〜ブラジル互恵通商協定を中心に―	三瓶　弘喜
	散騎省の成立　―曹魏・西晋における外戚について―	下倉　渉
	清代東南沿海の米穀流通について　―福建への移入を中心に―	泉澤　俊一
	朝鮮後期における日本の書契の違式実態と朝鮮の対応 ―『邊例集要』を中心として―	張　舜順
	老中奉書の文書学的研究	��橋　修
書　評	羽下徳彦編『中世の政治と宗教』 　　　　　　　『中世の地域社会と交流』	伊藤　喜良
	伊藤　巽『金融と帝国』	渡辺　昭一

■　85輯　（1995年9月25日）

論　説	サヴォワ伯領のCharte de franchises　―1194〜1343―	鈴木　道也
	8〜11世紀における国郡「勘申」と土地支配体制	小川　弘和
	水戸藩における浜方と岡方　―御用留の文書学的分析を通じて―	籠橋　俊光
	漁業資源管理慣行の歴史的展開 ―鮭資源をめぐる近世の漁業秩序と岩手県庁の漁業政策―	高橋　美貴
	東北地方の飛鳥時代　―考古学的視点より―	木本　元治
書　評	小林清治『秀吉権力の形成』	今野　真
	神寶秀夫『近世ドイツ絶対主義の構造』	若曽根　健治

■　84輯　（1995年4月25日）

論　説	ドゥフォール岩陰の彼方に　―石器郡の空間分布と人間活動―	阿子島　香
	ヴァルケンリート修道院の所領形成 ―シトー派修道院の創設とその発展をめぐって―	小川　知幸
	平安期の氏寺と御願寺　―摂関期氏寺の寺司補任を中心に―	佐藤　健治
	三河民権飯田事件と植木枝盛（下）	北原　明文
書　評	今泉隆雄著『古代宮都の研究』	寺崎　保広
	諸田實・松尾展成他著『ドイツ経済の歴史的空間　―関税同盟・ライヒ・ブンド―』	佐藤　勝則
紹　介	山田勝芳著『秦漢財政収入の研究』	鹿内　浩胤

■　83輯　（1994年9月25日）

論　説	中世前期の治天について　―朝覲行幸を手掛りに―	白根　靖大
	三河民権飯田事件と植木枝盛（上）	北原　明文
	19世紀中葉〜20世紀初頭における英土関係史の諸局面 ―イギリス「国情文書 State Papers」の存在形態を手掛かりにして―	武田　元有
	プトレマイオス朝エジプトのサラビス崇拝創出を巡る論争史から ―P.M.Fraser を中心に―	藤森　誠
	境界の官吏　―中国古代における冥界への仲介者―	山田　勝芳
研究ノート	白鳥伝説と白鳥信仰 ―平川　新『伝説のなかの神　天皇と異端の近世史』に寄せて―	鯨井　千佐登
書　評	佐藤芳彦著『近代イギリス財政政策史研究』	藤田　哲雄
	浜田正行編『20世紀的世界の形成』	渡辺　昭一

■　82輯　（1994年4月25日）

論　説	士人の史的教養について　―あるいは『資治通鑑』の流布について―	寺田　隆信
	多賀城以前の陸奥国と須恵器	菊池　佳子
	内閣文庫所蔵『諸国文書』所収事書に関する基礎的考察（下）	青木　文彦
書　評	伊藤喜良著『日本中世の王権と権威』	柳原　敏昭
紹　介	高橋富雄著『奥州藤原氏　その光と影』	岡崎　玲子
	松尾剛次著『中世都市鎌倉の風景』	入間田　宣夫
	何炳棣著　寺田隆信・千種真一訳『科挙と中国近世社会―立身出世の階梯―』	新宮　学

■　81輯　（1993年9月25日）

論　説	ローマ帝政初期における皇帝裁判の人的対象　―元老院裁判との一つの比較―	新保　良明
	結集政策前期ドイツ帝国における財政制度の再編過程 ―1904年の所謂「シュンテンゲルの小改革」を対象に―	箱山　健一
	内閣文庫所蔵『諸国文書』所収事書に関する基礎的考察（上）	青木　文彦
	「西ノ浜式」とその周辺	関根　達人
書　評	須藤隆・今泉隆雄・坪井清足編『新版　古代の日本　第九巻　東北・北海道』	工藤　雅樹
	入間田宣夫＋大石直正編『よみがえる中世７　みちのくの都　多賀城・松島』	千々和　到

■　80輯　（1993年4月25日）

論　説	内裏脇殿小考	吉田　歓
	鎌倉幕府の御家人任官統制政策	金子　拓
	秋田藩財用方役人の確立 ―本方奉行・財用方勘定奉行の成立を中心に―	森　朋久
	漢より唐に至る帝位継承と皇太子　―謁廟の礼を中心に―	松浦　千春
書　評	浪川健治著『近世日本と北方社会』	福井　敏隆
	佐藤勝則著『オーストリア農民開放史研究』	加藤　房雄
紹　介	戸田芳実著『歴史と古道』	佐藤　健治
記　録	第三十一回近世史サマーセミナーの記録	第三十一回（仙台）実行委員
	「歴史的客観性」とは何か	西村　貞二

■　79輯　（1992年9月25日）

論　説	一五世紀後半のフランスにおける勅令隊 ―「軍事社会」論をめぐって―	佐藤　賢一
	院政の諸段階における院司の存在意義 ―院政期〜鎌倉後期を通して―	白根　靖大
	江戸幕府「鳴物停止令」の展開とその特質 ―近世前中期における江戸町触を中心に―	中川　学
	引田式再論	藤沢　敦
書　評	渡辺信夫編『近世日本の都市と交通』 　　　　　　　『近世日本の民衆文化と政治』	長谷川　成一
	菊池勇夫著『北方史のなかの近世日本』	浅倉　有子
紹　介	加藤稔先生還暦記念会編『東北文化論のための先史学歴史論集』	山田　晃弘

■　78輯　（1992年4月25日）

論　説	弋射と二つの新発見　―未央宮三号建築遺址と揚州胡場五号漢墓―	山田　勝芳
	「再建」後、アメリカ南部における政治社会権力状況に関する一考察 ―ウッドワードの「新南部」理解をめぐって―	小原　豊志
	百姓資財・住宅と領主支配	小川　弘和
	盛岡藩における漁政と漁業構造の変容過程 ―一七世紀後半から一八世紀を通して―	高橋　美貴
書　評	高橋　崇著『律令国家東北史の研究』	鈴木　拓也
	入間田宣夫著『武士の世に』（日本の歴史７）	白根　靖大

■　77輯　（1991年9月25日）

論　説	第一次大戦前イギリスにおける失業問題と統一党	高田　実
	古代陸奥国の軍制	鈴木　拓也
	仙台城下における株仲間の成立　―凶報喜の薬種仲間を中心に―	朴　慶洙
書　評	工藤雅樹著『城柵と蝦夷』	熊谷　公男
	深井甚三著『図翁　遠近道印　元禄の絵地図作者』	渡辺　英夫
紹　介	関　晃監修　熊田亮介校注・解説『狩野文庫本　類聚三代格』	鹿内　浩胤
	伊東信雄先生追悼論文集刊行会編『伊東信雄先生追悼　考古学古代史論集』	阿子島　香

■　76輯　（1991年4月25日）

論　説	室町期禁裏小番　―内々小番の成立に関して―	明石　治郎
	近世後期における「蔵書の家」の社会的機能について	小林　文雄
〈特集〉　シンポジウム「奥羽―一揆・仕置―」
問題提起		遠藤　基郎
豊臣政権と奥羽の領主　―中小領主の動向を中心に―		若松　正志
「一揆／仕置」と地域社会		中川　学
近世社会における〈一揆／仕置〉像		渡辺　浩一
討論要旨
コメント		三鬼清一郎 小林　清治 藤木　久志 渡辺　信夫
書　評	佐藤伊久男・松本宣郎編『歴史における宗教と国家』	豊田　浩志 野口　洋二
紹　介	丸山雍成著『日本近世交通史の研究』	深井　甚三
平泉「柳之御所跡遺跡」の保存に関する要望書
マルクシズム思想の根本的疑問		関　晃

■　75輯　（1990年9月25日）

論　説	大宝令勅符の再検討	鹿内　浩胤
	霊空光謙の玄旨帰命壇批判　―幕府の宗教政策との関連で―	曽根原　理
	ローマ帝政初期における元老院裁判の不平等性について	新保　良明
書　評	新野直吉著『古代東北の兵乱』	吉沢　幹夫
	渡部育子著『郡司制の成立』	古川　淳一
	藤田　覚著『天保の改革』	青山　忠正
紹　介	平川　南著『漆紙文書の研究』	熊田　亮介
	桑原莞爾・井上　巽・伊藤昌太編『イギリス資本主義と帝国主義世界』	高田　実
「柳之御所遺跡」の保存に関する要望

■　74輯　（1990年4月25日）

論　説	宋末元初の范氏について　―江南士人層の一類型―	遠藤　隆俊
	後期ローマ帝国の支配階層形成期におけるクリアーレスの官職所得をめぐって	浦野　聡
	班幣祭祀の成立	古川　淳一
	十〜十二世紀における国家行事運営構造の一断面 ―五節舞姫献上をめぐる家の国家行事関与の分析―	遠藤　基郎
	長崎会所の設立について	若松　正志
紹　介	北海道・東北史研究編『北からの日本史』	田中　秀和
	平山　洋著『大西祝とその時代』	玉懸　博之

■　73輯　（1989年9月25日）

論　説	エリザベス時代における国教強制と宗務官 ―グロスター主教区を中心に―	楠　義彦
	豪農名望家早川権弥と自由党（下） ―明治15・6・7年日記の分析―	北原　明文
	岩手県中尊寺伝三重池跡出土の土器	佐々木　博康
書　評	関晃先生古稀記念会編『律令国家の構造』	北村　優季
	青木美智男著『一茶の時代』	菊池　勇夫
	木村和男著『カナダ自治領の生成』	高橋　純一
紹　介	木本好信編『古代の東北―歴史と民俗―』	渡部　育子
	岩井経男著『ローマ都市制度史研究』	平田　隆一
	本荘市編『本庄市史』	渡辺　信夫

■　72輯　（1989年4月25日）

論　説	16世紀前半のドイツ帝国議会と等族合同委員会	山本　文彦
	三月革命後プロセイン階級税・等級所得税制の成立	山崎　彰
	応永・永享期の宇都宮氏　―宇都宮持氏について―	江田　郁夫
	豪農名望家早川権弥と自由党（上） ―明治15・6・7年日記の分析―	北原　明文
書　評	藤木久志著『戦国大名の権力構造』	柳原　敏昭
紹　介	ジョン・モリス著『近世日本知行制の研究』	今野　真
	高倉　淳編『仙台藩刑罰記』	渡辺　信夫

■　71輯　（1988年9月25日）

論　説	手継証文の成立	菅野　文夫
	室町政権と陰陽道	柳原　敏昭
	近世後期在郷町における「町」結合の存立条件 ―日光道中粕壁宿の住民構成分析を通じて―	渡辺　浩一
	ザクセン朝における軍制　―Indiculus loricatorum の分析を通して―	前山　総一郎
学会動向	新野直吉著『東北古代史の基本的研究』 高橋富雄編『東北古代史の研究』によせて	石上　英一
紹　介	藤田　覚著『幕藩制国家の政治史的研究』	守屋　嘉美
	小林清治編『福島の研究』全5巻	高橋　富雄
	丹後杏一著『オーストリア近代国家形成史』	山崎　彰
	武田幸男編著『廣開土王碑原石拓本集成』	古畑　徹

■　70輯　（1988年4月25日）

論　説	ブルクハルトニーチェ　―往復書簡を通して―	西村　貞二
	日本古代社会の基本的性格	関　晃
	近世前期羽州庄内幕領地の石代納	本間　勝喜
	近世後期における鉱山労働者の闘争　―秋田藩領大葛金山を中心に―	荻　慎一郎
	大坂肥料市場と畿内国訴	平川　新
学会動向	ローマ史における階級概念の有効性	Ｗ・Ｖ・ハリス 松本　宣郎訳
伊東信雄先生を悼む
紹　介	愛宕松男著『東洋史学論集　第一巻　中国陶瓷産業史』	山田　勝芳

■　69輯　（1987年9月25日）

論　説	東北地方における「国府系石器群」	会田　容弘
	江戸幕府城詰米制と藩政	柳谷　慶子
	宋代銓選制度の一考察　―王安石の改革を中心に―	平田　茂樹
	旧元利保証制度下におけるイギリスの対インド鉄道投資とロンドン金融市場	渡辺　昭一
学会動向	ローマ帝国形成をめぐる問題　―ローマ人と戦争―	手代木　章宏
書評と紹介	平田耿二著『日本古代籍帳制度論』	北村　優季
	高牧　實著『宮座と村落の史的研究』	伊藤　清郎
	大藤　修・安藤正人著『史料保存と文書館学』	渡辺　信夫
	藤瀬浩司・吉岡昭彦編『国際金本位制と中央銀行政策』	佐藤　芳彦

■　68輯　（1987年4月25日）

論　説	Foedus Cassianum における平和と戦争に関する規定について	平田　隆一
	律令的地方官衙における計帳の勘造	樋口　知志
	18世紀以降における加賀藩港町の発達　―越中新川群を対象に―	深井　甚三
	石川三四郎（1876〜1956）における思想的出発	板垣　哲夫
研究ノート	損納監生の資質について	渡　昌弘
紹　介	海保嶺生著『列島地方史研究ノート　―近世の北海道を中心として―』	守屋　嘉美

■　67輯　（1987年4月25日）

論　説	維新・文明開化と岡田良一郎の言論（下）―日本の近代化と報徳主義―	大藤　修
	利根川舟運の艀下機構　―下総国相馬郡小堀河岸を中心に―	渡辺　英夫
	池田光政の藩政改革と熊沢蕃山　―近世における儒教受容の一形態―	荻生　茂博
	使用痕研究の現状と針路	山田　しょう
	クレイステネスの部族制改革（下）	清宮　敏
書　評	入間田宣夫著『百姓申状と起請文の世界』	柳原　敏昭
紹　介	林　謙作編　1986年『図説発掘が語る日本史1　北海道・東北編』，他	山田　晃弘
	小林清治先生還暦記念会編『福島地方史の展開』	鯨井　千佐登
	新野直吉博士還暦記念会編『新野直吉博士還暦記念会論文集』	古川　淳一
	高橋　崇著『蝦夷』	今泉　隆雄
	大類伸著『キリシタン運動の時代』	渡辺　信夫

■　66輯　（1986年9月25日）

論　説	維新・文明開化と岡田良一郎の言論（上）―日本の近代化と報徳主義―	大藤　修
	四角四堺祭の場に生きた人々	伊藤　喜良
	クレイステネスの部族制改革（上）	清宮　敏
	後漢時代の徭役と兵役	山田　勝芳
研究ノート	近世庄内における小作人取分について ―大場正巳『本間家の俵田米制の実証分析』をめぐって―	本間　勝喜
書評と紹介	山本悠二著『明治末期の民衆統合』	田島　昇
	フーベルト＝イェディン著『公会議史　―ニカイアから第二ヴァティカンまで―』	佐藤　伊久男

■　65輯　（1986年4月25日）

論　説	隋末・唐初戦乱期の仏教界	諸戸　立雄
	19世紀末フランス保護貿易的通商政策考 ―対イタリア・スイス関税戦争の勃発と集結―	吉井　明
	内陸部貝塚研究の一展望	高橋　理
	所謂「因幡国戸籍」について	樋口　知志
	幕末の民衆思想　―菅野八郎を事例に―	鯨井　千佐登
書　評	藤木久志著『豊臣平和令と戦国社会』	今野　真

■　64輯　（1985年5月15日）

論　説	明治前期行政裁判の考察 ―明治十二年山形県地券証印税訴訟を事例として―	佐藤　孝
	宮城県における神社統合政策の展開	山本　悠二
	続「バイユーの綴織」の三人の騎士	�I島　博和
書評と紹介	佐藤三郎著『近代日中交渉史の研究』	阿部　兼也
	菊池勇夫著『幕藩体制と蝦夷地』	榎森　進
	Geraldine M.Phipps, Sir John Merrick: Engulish Merchant-Diplomat in Seventeeth Century	伊東　秀征
教訓的歴史の真髄		西村　貞二

■　63輯　（1984年11月10日）

論　説	慶応期長州藩諸隊の組織について　―藩体制との関連で―	青山　忠正
	明代洪武年間の制挙	渡　昌弘
	「バイユーの綴織」の三人の騎士	�I島　博和
研究ノート	安隆寺考	司東　真雄
	東ドイツ植民とグーツヘルシャフトの成立 ―ツーア・ミューレンの所説を中心に―	上野　正治
報　告	第23回近世史サマーセミナーの記録	実行委員会
紹　介	川副武胤著『日本古典の研究』の刊行によせて	工藤　雅樹

■　62輯　（1984年7月15日）

論　説	ギリシア・ローマにおける国家と社会の諸形態 ―ディヤコノフ＝ヤコブソン説をめぐる若干の問題―	平田　隆一
	均輪平準の史料論的研究（二）	山田　勝芳
	明代北京における鋪戸の役とその銀納化 ―都市商工業者の実態と把握をめぐって―	佐藤　学
史料紹介	『後備歩兵第五十一聯隊第十中隊陣中日誌』（下）	山脇　重雄
書評と紹介	Ernst Piper, Der Stadplan als Grundriβ der Gesellschaft	柳澤　伸一
	井上秀雄著『変動期の東アジアと日本』	新野　直吉
	松本四郎著『日本近世都市論』	渡辺　浩一

■　61輯　（1983年12月15日）

論　説	均輪平準の史料論的研究（一）	山田　勝芳
	南部牛方と展開と鉄山	深井　甚三
	阿仁銅山周辺地域の社会構造　―幕末・維新期を中心に―	荻　慎一郎
	後漢時代の徭役と兵役	山田　勝芳
史料紹介	『後備歩兵第五十一聯隊第十中隊陣中日誌』（上）	山脇　重雄
書　評	M．M．ポスタン著　保坂英一・佐藤伊久男訳『中世の経済と社会』	原　征明
報　告	九州大学東洋史学研究室主催シンポジウム 「元明清期における国家“支配”と民衆像の再検討 ―支配の中国的特質をめぐって―」参加記	渡　昌弘

■　60輯　（1983年4月30日）

論　説	近世の商品流通と特権問屋　―糸魚川「信州問屋」の解体過程―	平川　新
	羽州村山郡の入組み支配と虫送り出入一件	渡部　史夫
	寛永飢饉と幕政（二）	藤田　覚
学会動向	ドラコンの殺人法　―M：ガガーリンの近著をめぐって―	清宮　敏
書評と紹介	岩崎鐵志『内山真龍』	新野　直吉
	渡部史夫『米沢藩の政治と農村社会』	荻　慎一郎

■　59輯　（1982年10月1日）

論　説	留守家旧記の成立をめぐって	伊藤　信
	譜代藩と幕藩関係　―稲葉氏織田原藩の藩政成立過程を中心に―	原　淳二
	寛永飢饉と幕政（一）	藤田　覚
研究ノート	『ヒストリア・アウグスタ』研究について（二） ―T・D・Barnes，The　Sources　of　the　Historia　Augustaを中心に―	松本　宣郎
書評と紹介	平田隆一『エトルスキ国制の研究』	松本　宣郎
	吉川昭彦『近代イギリス経済史』	井上　巽
	近代日本研究会『幕末・維新の日本』	青山　忠正

■　58輯　（1982年6月1日）

論　説	会津藩における天明期の飢饉とその対策	丸井　佳寿子
	藩政後期に於ける耕地復興計画　―	斎藤　鋭雄
	庄内藩の天保飢饉と藩の対応	斎藤　正一
	長州藩元治の内乱をめぐる政治状況	青山　忠正
学界動向	ハインリヒ二世とクリュニー　―最近の論争に寄せて―	渡部　治雄
書評と紹介	関晃先生還暦記念会編『日本古代史研究』	居上　康昭 黒崎　輝人 斉藤　利男 寺崎　保広
	新野直吉著『古代史上の秋田』	村上　啓一
	秋田近代史研究会編『秋田県の自由民権運動』	森田　敏彦

■　57輯　（1981年11月30日）

論　説	トレルチの『十九世紀』論	西村　貞二
	ローマ元首政とＤｉｖｉ　礼拝	阪本　浩
	斉明朝の北方遠征記事について	佐藤　和彦
	賦役令水旱条の成立　―律令国家の再生産関与―	寺崎　保広
追悼文	森嘉兵衛先生の御逝去を悼む	細井　計

■　56輯　（1981年7月31日）

論　説	解体期庄内藩の土地政策と土地問題	吉村　仁作
	幕藩権力と職人統制　―箔産業の地方的展開―	平川　新
	ドイツ第二帝制末期における黄色労働組合の興隆と金属工業家団体	伊藤　彰一
書評と紹介	川副武胤著『日本古代王朝の思想と文化』	新野　直吉
	大塚徳郎著『坂上田村麻呂伝説』	寺崎　保広
	伊東信雄著『仙台郷土史の研究』	小林　清治
	横山昭男著『近世河川水運史の研究』	渡辺　英夫

■　55輯　（1980年11月20日）

元会長・豊田武博士追悼
元会長豊田武博士の御逝去を悼む		関　晃
追　想		佐藤　圭四郎
哀　悼		山脇　重雄
幅広い学者		保坂　栄一
論　説	初期ローマの領域と人口	平田　隆一
	給人知行制の形態　―仙台藩多ヶ谷氏の場合―	ジョン・モリス
研究ノート	会津、惠日寺の徳一	司東　真雄
	一揆伝承と民衆意識の展開　―中山道明和伝馬騒動を対象にして―	鯨井　千佐登
故豊田武博士年譜ならびに著作目録

■　54輯　（1980年8月20日）

論　説	転換期における旗本知行所の財政構造　―勝手賄成立の基礎的条件―	築島　順公
	譜代藩農政の展開　―幕藩制確立期の小田原藩を中心に―	原　淳二
研究ノート	『ヒストリア・アウグスタ』研究について　―Ａ・Ｍｏｍｉｇｌｉａｎｏの問題提起―	松本　宣郎
	イギリス資本主義確立期における鉄道建設と土地所有	高橋　純一

■　53輯　（1979年10月6日）

論　説	ローマ王政の構造　―『キウィタス国家』との関連において―	平田　隆一
	中世僧綱制の研究　―鎌倉期を中心に―	伊藤　清郎
	鎌倉幕府と平家領　―寿永三年の前大蔵卿奉書をめぐって―	松井　茂
	近世宿駅制下の不法継立制機関について　―荷物貫目改所の一考察―	深井　甚三
書評と紹介	土生芳人著『イギリス資本主義の発展と租税』	佐藤　芳彦
	宮城県多賀城跡調査研究資料�T『多賀城漆紙文書』	工藤　雅樹

■　52輯　（1979年6月10日）

論　説	近世農村の展開　―米沢藩を事例に―	鯨井　千佐登
	津軽藩政の展開と飢饉　―特に元禄八年飢饉をめぐって―	浪川　健治
	左伝に見えたる社会分業形態について	松本　民雄
史料紹介	「一八九四年財政法」第一部	佐藤　芳彦
書評と紹介	青木美智男著『天保騒動記』	守屋　嘉美
	七ヶ宿町史編纂委員会編『七ヶ宿町史・資料編』	渡辺　信夫

■　51輯　（1978年10月7日）

論　説	魏の都督	竹園　卓夫
	中期藩政改革と藩「国家」論の形成　―米沢藩の明和・安永改革をめぐって―	荻　慎一郎
	鎌倉幕府初期の権力編成　―源義経の地位と役割を中心に―	松井　茂
	1830年代のイギリス農業不況克服過程	高橋　純一
書評と紹介	東北考古学会編『東北考古学の諸問題』	白鳥　良一
	新野直吉『古代東北史の人々』	渡部　育子
	小林清治・大石直正編『中世奥羽の世界』	東北大学中世史研究会

■　50輯　（1977年10月10日）

東北史学会創立30周年記念号
論　説	宗教改革期バーゼルの民衆運動	柳沢　伸一
	福建の丁銀について	鈴井　正孝
	天武期の氏族政策	関　晃
	紙火事件についての管見	渡部　育子
	奥州探題に関する二、三の論点	伊藤　喜良
	享保期における秋田藩財方市の分布について	半田　市太郎
	新井白石と松平定信	宮崎　道生
	「三方領地替」と海防問題　―天保改革の対外的契機に関連して―	藤田　覚
	秋田藩政の展開と地方知行	今野　真
	近世における抜け参りの展開とその主体	深井　甚三
書評と紹介	家世実紀刊本編纂委員会編『会津藩　家世實紀』	渡辺　信夫
	鎌田永吉著『幕藩体制と維新変革』	渡辺　信夫

■　49輯　（1976年11月15日）

論　説	「延喜式」収載の正税帳書式の成立時期について	岡田　利文
	石清水八幡宮における紀氏門閥支配の形成について	伊藤　清郎
	唐代の地方塩方政機構　―とくに塩監・（塩院）・巡院等について―	高橋　継男
研究ノート	類聚三代格復原に関する覚書	熊田　亮介
大類伸先生を偲ぶ
書評と紹介	新野直吉著『日本古代地方制度の研究』	今泉　隆雄
	Ｐ．Ｄ．スクルィンニコフ「16世紀ロシアにおける農奴制と賦役制度の形成」	浅野　明

■　48輯　（1976年1月20日）

論　説	陸奥・出羽官衙財政について　―いわゆる「征夷」との関連を中心として―	平川　南
	鎌倉時代の陸奥国好島庄　―預所の庄支配をめぐって―	松井　茂
	近世中・後期における農民層の家相続の諸態様 ―羽州村山地方の宗門人別帳の分析を通じて―	大藤　修
	「大不況」克服期のイギリス鉄鋼業と保護政策論 ―関税委員報告「鉄鋼報告書」を素材として―	佐藤　芳彦
研究ノート	中世成立期の郡衙と在地領主	誉田　慶信
書評と紹介	藤木久志『戦国社会史論』	伊藤　清郎

■　47輯　（1975年7月10日）

論　説	パラグラペー考　―古代アテナイの裁判制度の一側面―	長島　武之
	奥州管領吉良貞家の動向　―発給文書からのアプローチ―（下）	小川　信
研究ノート	ドーソン追想	西村　貞二
	米沢藩の専売制と特権商人西村久左衛門	渡部　史夫
書評と紹介	石井　孝著『勝海舟』	守屋　嘉美
	『宮城県議会史』第一・第二巻	守屋　嘉美
	ランケ著・祇園寺信彦訳『ドン・カルロス』	丹後　杏一
	『松前町史』史料編第一巻	渡辺　信夫

■　46輯　（1974年11月10日）

論　説	皇帝レオポルト二世に対する歴史的評価をめぐって	丹後　杏一
	奥州管領吉良貞家の動向　―発給文書からのアプローチ―（上）	小川　信
	「郡総鎮守」と領主制	伊藤　清郎
	初期秋田藩の勘定機構　―『梅津政景日記』の分析を通して―	今野　真

■　45輯　（1974年6月10日）

論　説	国人領主の家臣団　―「色部年中行事」を中心に―	斉藤　純雄
	明治初年における地主的土地所有の存在形態 ―山形県村山地方明治6年「立付米取調書上帳」の分析―	塚本　登
研究ノート	正倉院蔵新羅国民政文書にみえる「計烟」の算出法について	虎尾　俊哉
書評と紹介	カール・ボーズル 『中世の居城都市にして遠隔地商業都市レーゲンスブルクの社会構造』 ―9世紀より14までの市民階級の発展―	神宝　秀夫

■　43・44輯　（1973年11月20日）

創立25周年記念号
論　説	ポルトガル人来航前後における南海貿易	佐藤　圭四郎
昭和47年度大会シンポジウム　「東北史の諸問題」
提案にあたって		渡辺　信夫
東北古代史の再検討　―その学説史的整理―		工藤　雅樹
中世東北史における身分階層論の提起		遠藤　巌
村山地方における農村構造展開の特質		藤田　覚
幕末維新期東北　―盛岡藩を素材にして―		守屋　嘉美
発言要旨
二十五年のあゆみ・思い出
東北史史学会小史
『歴史』総目次（第21〜第44輯）

■　42輯　（1972年4月1日）

論　説	北海道モサンル遺跡の石器	岩本　圭輔
	鎌倉府統治機関からの「自立」過程の基礎的分析を中心として―	伊藤　喜良
	天明・寛政期の農村構造と「豪農」　―享和元年村山一揆の前提―	藤田　覚
研究ノート	定飛脚問屋和泉屋「万年帳」について	藤村　潤一郎
書　評	ドイツ歴史家協会編『十四世紀における都市人民運動』	成田　房子

■　41輯　（1971年6月15日）

論　説	「元慶の乱」の史的意義	新野　直吉
	憲法点閲　―中江兆民の思想と行動（二）―	内田　修道
	足尾鉱毒事件の研究	神部　謙一郎
	岩手県における自由民権運動について	中村　安子
書　評	ロドリグ・ラヴォア 『十一世紀から十三世紀にかけてのポアトウーにおけるブレッスのセニューリ』	関口　武彦
紹　介	『古代の日本８　東北』	進藤　秋輝
	今村義孝・高橋秀夫編『秋田町触集（上）』	豊田　武
	『酒田市史　史料篇五』	豊田　武

■　40輯　（1970年11月1日）

論　説	「生糸直輸出奨励法」にたいする居留民の動向	東海林　静男
	欽定憲法変革の論理　―中江兆民の思想と行動（二）―	内田　修道
	近世北海道における問屋制度の一考察	榎森　進
史料紹介	宮城県の自由民権運動に関する新史料	森田　敏彦
書　評	Loren　C．Eiseley：Darwin’s　Century	横山　利明
	小林　宏『伊達家塵芥集の研究』	小林　清治
	佐々木潤之介『幕藩社会論』	藤田　覚
紹　介	高橋富雄著『宮城県の歴史』	樫山　和民
	秋田近代史研究会編『近代秋田の歴史と民衆』	森田　敏彦

■　39輯　（1969年12月25日）

論　説	ロクロ土師器杯について	桑原　滋郎
	維新政府の東京廻米策と「山形県」	横山　昭男
	米沢藩における蚕糸業の成立と藩政改革	渡部　史夫
昭和44年度大会シンポジウム「中世における土地所有と権力形態」
問題提起		入間田　宣夫
日本中世社会の構造とその特質		小林　清治
古典荘園をめぐる諸問題　―特にフランス史学を中心にして―		関口　武彦
純粋荘園制段階における裁判支配権の存在形態		斎藤　泰
討論要旨
紹　介	庄司吉之助著『史料東北諸藩百姓一揆の研究』	森田　武
	半谷清寿著・高橋富雄校訂『将来の東北』	森田　武
	サザーランド著・岩間正光訳『十八世紀政治史上のロンドン』	大西　仁郎

■　38輯　（1969年3月25日）

論　説	公田と領主制	入間田　宣夫
	奥州管領おぼえ書き　―とくに成立をめぐる問題整理―	遠藤　巌
	清初靖南藩と台湾鄭氏との関係　―特に政治的側面よりみたる―	中道　邦彦
研究ノート	ロシア機械工業の発展と歴史的特質	伊藤　昌太
	鬮取制度	大内　寛隆
展　望	最近の中世史の動向　―中世史サマーセミナーに参加して―	伊藤　喜良
動　向	秋田県	古内　龍夫
紹　介	『嶋遺跡』（『山形市史』別巻一）	須藤　隆
	『北上市史』第一巻　原始・古代（１）	須藤　隆
	横山昭男著『上杉鷹山』	難波　信雄
	豊田武校閲・工藤定雄編『酒田市史』史料篇四	森田　武
	大山町史刊行委員会編『大山町史』	森田　武
	『宮城県議会史』第一巻	入間田　宣夫
	『福島県史』第一巻　原始・古代・中世	豊田　武

■　37輯　（1968年9月31日）

論　説	大不況期のイギリス綿業とアジア市場	吉岡　昭彦
	天狗騒動と酒田県	井川　一良
	殖産興業政策と信達蚕種業の発展　―明治20年前後の一考察―	梅宮　博
昭和43年度大会近世・近代史部会シンポジウム「藩体制の解体と明治維新」
テーマについて		森田　敏彦
解体期の藩政と維新政権　―仙台藩政と三陸会議を中心に―		難波　信雄
維新政権の地域的基盤　―郡山生産会社を中心に―		森田　武
討論要旨
紹　介	工藤定雄・秋野庸太郎編『加茂港史』	渡辺　信夫
	長井政太郎・工藤定雄共著『中郡村史』	渡辺　信夫
	宮城町誌編纂委員会編『宮城町誌』史料篇	細井　計
	涌谷町史編纂委員会編『涌谷町史』下　―近代史―	細井　計
	秋田大学八郎潟研究委員会・半田市太郎編『八郎潟　―干拓と社会変動―』	庫山　恒輔
	榎森　進『千島海域漁業の史的展開』	森田　武
	中村吉治編『宮城県農民運動史』	庫山　恒輔
	黒羽　茂『日英同盟の研究』	森田　敏彦
	西村貞二『現代ドイツの歴史学』	斉藤　寛海
	吉岡昭彦編著『イギリス資本主義の確立』	春見　濤子
動　向	福島県	丸井　佳寿子
	秋田県	新野　直吉
	山形県	横山　昭男

■　36輯　（1968年3月31日）

論　説	勘解由使について	中里　浩
	仙台初期農村の生産構造　―耕地ならびに労働構成の面から―	樫山　和民
	メロヴィング朝王権力とコメスについて	関口　武彦
	十九世紀ミドランズ製鉄業の経営構造とその停滞諸要因（二）	桑原　莞爾
資料紹介	矢本町小松下田及び本谷出土の土師器	伊藤　玄三
批判と紹介	惣領制に関する最近の論議	豊田　武
新刊紹介	石井　孝『維新の内乱』	渡辺　信夫

■　35輯　（1967年9月30日）

前会長　古田良一博士追悼
古田良一前会長の逝去を悼む		山脇　重雄
哀　悼		豊田　武
論　説	唐高祖朝の仏教政策	諸戸　立雄
	近世後期の市場構造と諸階層　―守山藩をめぐる米穀市場を中心に―	森田　武
昭和42年度大会近世・近代史部会シンポジウム「東北近世史研究の再検討」
提案の意図		鎌田　永吉
東北地方における近世史研究の再検討		青木　美智男
宮城県における自由民権運動		森田　敏彦
討論要旨
反省と感想　―批判にかえて―		難波　信雄
書　評	石井　孝『増訂　明治維新の国際的環境』	佐藤　昌介
	岩間正光『イギリス議会改革の史的研究』	奈良岡　保
故古田良一博士年譜并著述目録

■　34輯　（1967年3月31日）

論　説	鍾匱の制度と男女の法	関　晃
	奥州における戦国大名の成立と守護職	小林　清治
	海産物の専売と漁村の動向　―天保期南部藩領三陸沿岸地帯を中心に―	守屋　嘉美
	十九世紀前半期アメリカの保護関税政策	佐藤　恵一
研究ノート	西南ドイツ輸出麻織物工業における商人資本の役割	春見　濤子

■　33輯　（1966年9月30日）

論　説	蘇我氏の出自とその台頭	新野　直吉
	条約改正にたいする在日居留外国人宣教師の動向	東海林　静男
	開拓期根室地方漁業構造の一考察	榎森　進
	初期立志社の歴史的評価	森田　敏彦
	十九世紀西部ミドランズ製鉄業の経営構造とその停滞諸要因（一）	桑原　莞爾
研究動向	最近の　Past　and　Present　誌上における「初期クリスト教徒迫害原因考」論争	本田　敏雄
書　評	渡辺信夫著『幕藩制確立期の商品流通』	守屋　嘉美

■　32輯　（1966年3月31日）

論　説	クリュニー修道院改革史研究の問題点	渡部　治雄
	ナポレオン戦争後におけるイギリス貿易構造の特質	池田　嘉男
	戦国大名制下の守護職と段銭　―永正〜天文期の伊達氏について―	藤木　久志
	南北朝期北奥の農民層について　―出羽国比内郡を中心に―	塩谷　順耳
	中世常陸の国衙	島津　久紀
研究ノート	欧米における日露戦争原因に関する研究の動向と竜岩浦事件（二）	菅原　崇光
書　評	坂本太郎著『日本古代史の基礎的研究』上・文献篇	梅沢　伊勢三

■　30・31輯　（1965年）

論　説	戊辰戦争の一局面からみた新潟開港問題	石井　孝
	秋田藩と上方市場（概報）	今村　義孝
	酒田商人の研究　―請株制の系譜―	工藤　定雄
	東廻海運の成立に関する一考察	渡辺　信夫
	安永・寛政期における三陸沿岸の海産物流通 ―仙台藩気仙郡綾里村を中心に―	細井　計
	阿武隈川下流の水運　―その機構と米穀輸送―	大塚　徳郎
	雄物川通船をめぐる秋田・亀田両藩の確執	半田　市太郎
	宝暦・天明期における最上川船差配役制の展開	横山　昭男
	近世中期鬼怒川―利根川水系の商品流通	難波　信雄
仁藤部文書とせともの		榎本　宗次
近刊紹介	人物叢書『川村瑞賢』	工藤　定雄
東北地方水運史関係論文著書目録		細井　計

■　29輯　（1965年3月31日）

論　説	麟止と獲麟　―『史記』太公記自序の一考察―	伊藤　徳男
	律令官人の俸給	高橋　崇
	蘇我赤兄小論	神居　敬吉
	封建制成立期ロシアの農業構造　―一つの試論―	伊藤　昌太
書評と紹介	会津若松史出版委員会編『会津大塚山古墳』（会津若松史　別巻１）	関　晃
	大島延次郎『関所』	長井　政太郎
	ウォルフ・W・シュモッケル著『帝国の夢・ドイツ植民地主義　1919―1945』	井代　彬雄

■　28輯　（1964年3月31日）

論　説	イギリス市民革命の租税構造	池田　嘉男
	封建社会の形成と近世初期検地　―羽州庄内地方を中心として―	井川　一良
	会津藩に於ける郷頭の新田開発　―十七世紀後半期理解のために―	竹川　重男
	水駅ならざる水駅	新野　直吉
	蘭医長沼牛翁	渡部　史夫
研究ノート	欧米における日露戦争原因に関する研究の動向と竜岩浦事件（一）	菅原　崇光
書評と紹介	辻　達也著『享保改革の研究』	横山　昭男
	『弘前市史』・大島延次郎著『日本交通史概論』・『岩手県中世文書』中巻	豊田　武

■　27輯　（1964年）

―水運史特輯号―
水運史上の東北地方	豊田　武
大名領国制の形成と最上川水運	誉田　慶恩
米沢藩領八代郷の廻米輸送について	長井　政太郎
佐倉藩羽州領の廻米をめぐる諸問題	青木　美智男
近世南部藩の廻船	渡辺　信夫
仙台藩中期における舟運機構	斎藤　鋭雄
中世阿武隈川の水運	小林　清治
阿武隈川の水運	桜井　伸孝
阿賀川舟運による商品流通上の一問題	丸井　佳寿子 吉田　勇

■　26輯　（1963年3月31日）

論　説	十七世紀後半における会津漆器の生産構造・市場構造	半田　市太郎
	十七・八世紀のイギリス石炭産業史に関する覚え書	桑原　莞爾
	戊辰戦争についての一試論　―原口清氏への批判―	石井　孝
	戦国期における領主制　―近江国高島郡朽木氏を中心に―	田代　脩
書評と紹介	佐伯有清著『新撰　姓氏録の研究』	関　晃
	豊田武校閲・工藤定雄編『酒田市史』史料編	渡辺　信夫

■　25輯　（1962年11月20日）

論　説	近世日本の海外貿易	岩生　成一
	仙台藩の買米専売制度と慶応二年の三迫百姓一揆	荒川　秀俊
	面扶持制度　―三春藩体制の崩壊―	大内　寛隆
研究ノート	名取市新宮寺文殊堂所蔵一切経について	佐藤　宏一
書　評	パシュート、チェレープニン、シュトランゲ共編 『封建制期ロシア史に関するブルジョア的概念の批判』	伊藤　昌太
	津田秀夫著『封建経済政策の展開と市場構造』	渡辺　信夫

■　23・24輯　（1962年4月30日）

論　説	天保期における江戸湾防備問題の展開	佐藤　昌介
	東日本における天妃信仰の伝播 ―東北地方に残る道教的信仰の調査報告―	秋月　観暎
	神道思想家としての多田義俊　―反垂加学の成立―	平　重道
研究ノート	ドイツ中世初期の社会と定住問題 ―八世紀ヴェストファーレンのヴァレンドルフ近傍における定住を中心に―	三浦　弘万
	製糸産業の生成　―宮城県本吉地方を中心に―	佐々木　利治
書　評	藤野　保『幕藩体制史の研究』	鎌田　永吉
	既刊『山形県史』	工藤　定雄
	陸奥国分寺跡調査委員会『陸奥国分寺跡』	豊田　武
	早坂芳雄『宮城県酒造史　別篇』	豊田　武
	『概説　八戸の歴史』	豊田　武

■　22輯　（1961年6月30日）

論　説	白石史学と国学	宮崎　道生
	中世在家の崩壊について	誉田　慶恩
	東北氏姓国造の系譜　―所謂後進地域国造の持つ系譜―	新野　直吉
研究ノート	グーツヘルシヤフトの形成にかんする二・三の問題	芳賀　正治
書　評	石井孝著『学説批判　明治維新論』	渡辺　信夫

■　21輯　（1961年3月31日）

論　説	惣領制再論	豊田　武
	19世紀末・20世紀初頭の英独経済競争の一断面 ―大英帝国の商品市場をめぐって―	森脇　貞二
	大化の左大臣阿部内麻呂について	関　晃
	後進地域における近世初期農村構造の変貌 ―福島県南会津郡田島北方の分析―	梅宮　博
書　評	Iosef　Macek，Die　Hussitische　Revolutionare　Bewegung，Berlin，1956	村上　旦生
	林英夫著『近世農村工業の基礎過程』	守屋　嘉美
	地域社会研究会編『宮城県の地理と歴史（第二輯）』	栢野・渡辺

■　20輯　（1960年6月30日）

論　説	闇斎学の成立と垂加神道への関連	平　重道
	奈良朝前期における班田農民の逃亡　―畿内計帳の分析を中心として―	平田　耿二
	近世鉱山労仂者についての一考察　―鉱山一揆の序説として―	吉城　文雄
書評及び紹介	ポスタン著・佐藤伊久男訳『イギリス封建社会の展開』	松垣　裕
	上田正昭著『日本古代国家成立史の研究』	高橋　富雄
	土偶に関する二つの書 ―田枝幹宏，滝口修造，野口義麿『日本の土偶』と江坂輝弥『土偶』―	伊東　信雄

■　19輯　（1959年12月17日）

論　説	私有教会制の展開とその克服　―クリュニー修道院改革の理解のために―	渡部　治雄
	バイエルン領邦国家における裁判支配権についての覚書	皆川　勇作
	山形県寒河江市金谷原の旧石器群―新しい様相をもつ石刃工作について―	加藤　稔 小林　幸雄
研究ノート	明和〜安永期における藩政改革　―信州諏訪藩の場合―	守屋　嘉美
	武士団の東北移住　―橘氏（小鹿島氏）を中心に―	塩谷　順耳
書評と紹介	杉山博著『荘園解体過程の研究』	我妻　建治
	金ヶ崎町教育委員会『金ヶ崎町西根遺跡』	伊藤　玄三

■　18輯　（1959年3月31日）

論　説	14世紀における紀伊国隅田庄の在地構造	我妻　建治
	庄園と村落　―東寺領摂津国垂水庄において―	福留　照尚
	幕末の農兵と農民一揆	渡辺　信夫
昭和33年度東北史学会秋季大会共通論題 古代東北の開拓
蝦夷地の開拓（出羽を中心として）		半田　市太郎
東北の開拓　―歴史とその性格（陸奥中心　平安初期迄）―		大塚　徳郎
討論の経過と問題点		伊藤　玄三
史料紹介	三浦和田中條家文書（四）	工藤　定雄 藤木　久志

■　17輯　（1958年10月17日）

論　説	20世紀初期段階におけるドイツ外政の矛盾と不統一	黒羽　茂
	古代東国の貢馬に関する研究　―「馬飼」の伝統について―	高橋　富雄
	シュタインの『覚書』について ―プロセイン改革期より解放戦争までの思想的発展の考察―	川村　勤
批評と紹介	ジャン・ガジュー 『ローマ共和政期の凱旋被護民―アウグストゥスの『元首政』の側面について―』	佐藤　英樹
	近世村落研究会編『仙台藩農政の研究』	丸井　佳寿子
史料紹介	三浦和田中條家文書（三）	工藤　定雄 藤木　久志

■　16輯　（1958年4月1日）

論　説	四川省に於ける地丁銀の成立	鈴井　正孝
	幕末地主小作関係の具体的一形態　―蚕種生産地域を中心として―	丸井　佳寿子
	秋田県の自由民権運動　―秋田事件を中心として―	柿崎　龍夫
書　評	古代史談話会編『蝦夷』	高橋　富雄
	トールズ『一社会運動として考察されたアメリカ独立革命　―再評価』	田中　芳雄
	岩井成一編『教師のための日本史　―新しい歴史教育の提言―』	佐々木　光雄
史料紹介	三浦和田中條家文書（二）	工藤　定雄 藤木　久志

■　15輯　（1957年10月1日）

論　説	カントの国際主義の性格とゲンツの平和論	村岡　哲
	商役の成立　―明代両京における買辨体制の成立―	佐々木　栄一
	辺境在家の成立　―岩手県西磐井郡下油田村を通して―	高倉　淳
書　評	オーンゾルゲ『初期中世における二皇帝問題』 ―ヨーロッパにおける国家理念の発展に対するビザンツ帝国の意義―	渡部　治雄
	デレアージュ著，千葉・中村訳『フランス農民小史』	三浦　弘万
史料紹介	三浦和田中條家文書（一）	工藤　定雄 藤木　久志

■　14輯　（1957年3月31日）

論　説	東北土師器の形式分類とその編年	氏家　和典
	井田の意味するもの	高谷　功
	初期本百姓役の近世的転化　―米沢藩の軒役について―	伊豆田　忠悦
史料紹介	享保日本図作製に関する新資料について　―弘前藩の場合―	羽賀　与七郎
地方史研究	南部氏と七戸城	大島　延次郎
批判と反省	国司と郡司の動向に関する管窺　―律令制の解体と両者の動向とに注目して―	新野　直吉
書　評	テイラー『独立革命期に於ける西部マサチューセッツ』 Robert　J．　Taylor，　Western　Massachusetts　in　the　Revoltion	富田　虎男
	故遠藤進之助さんとその著書　―『近世農村社会史論』について―	庄司　吉之助
歴史教育	日露戦争と歴史教育	嘉藤　吉郎

■　13輯　（1956年10月15日）

論　説	再び所謂『陸奥國戸籍』について	虎尾　俊哉
	マリア・テレジアの政治遺言（Politisches　Testament）について ―1749年改革の成立事情小考―	丹後　杏一
共通論題・東北地方における幕藩體制の成立
仙臺領における太閤検地		小林　清治
秋田藩における幕藩體制の成立ノート		鎌田　永吉
「東北地方における幕藩體制の成立」に参加して		吉田　勇

■　12輯　（1956年3月31日）

論　説	日本史上の青森縣	古田　良一
	ジョン・ロック「寛容に關する書簡」と革命權形成の關係について	岩間　正光
	日本書紀の成立過程　―特に天武朝以前の撰史事業との關係について―	梅澤　伊勢三
	邊境における貴族社會の形成　―古代陸奥における改氏姓の意義―	高橋　富雄
	幕末期・仙台藩における塩問屋について　―塩専賣制度の基礎的地盤として―	大島　英介
書　評	楊寛著『戰國論』	高谷　功
	エーレンベルグ『ソフォクレスとペリクレス』	大江　善雄

■　11輯　（1955年12月21日）

論　説	東北地方封建社會の形成と一向衆	誉田　慶恩
	宗教改革とヒューマニズム ―ルターとエラスムスの「自由意志」をめぐつての論争について―	相澤　源七
	雍正年間に行われた井田制について	鈴井　正孝
	陸奥國多賀城高崎廃寺址の研究	加藤　孝 新野　直吉
書　評	レコンフイールド卿『一七世紀におけるペットワース・マナ』	清水　雅夫
	古田良一博士還暦記念會編『東北史の新研究』	大塚　徳郎 佐藤　宏一 伊藤　信 渡邊　信夫 鎌田　永吉
史料紹介	「倉持文書」	佐々木　光雄

■　10輯　（1955年8月18日）

論　説	西洋紀聞と闢邪集	宮崎　道生
	いわゆる揚子江協定の外交史的位置について	黒羽　茂
	公出擧制の若干の問題	佐藤　宏一
展　望	東北古代史のシンポジウム　―東北史學會共通論題「蝦夷」について―	高橋　富雄
	「在家」をめぐる最近の動向	大石　直正
書　評	ホブスバウム『十七世紀の危機』	千葉　治男
	倉石延次郎編『變革期中國の研究』	菊池　孝子
	荘内古文化研究會編『吹浦遺跡』	加藤　孝
『歴史』總目次

■　9輯　（1955年3月18日）

論　説	ランケとバイエルン國王マキシミリアン二世	村岡　哲
	地頭の下地領掌握	高橋　富雄
	所謂「陸奥國戸籍」について	虎尾　俊哉
	石母田家文書の研究（一）	大塚　徳郎
	會津藩村方史料の再檢討	丸井　佳壽子
	秋田藩に於ける寛政殖産興業の實體	國安　寛
	マックス・ウェーバーにおける封建制と荘園制	猪狩　常雄
昭和廿九年度東北史學會秋期大會共通論題 封建制の解體と農村商人
批判と紹介	『酒田市史（上巻）』	古田　良一
	『改訂社會をめぐる歴史教育』	嘉藤　吉郎
	宮崎道生著『新井白石序論』	平　重道

■　8輯　（1954年9月18日）

論　説	前漢の三公について	伊藤　徳男
	ブラックストンとベンサム	岩間　正光
	近世農村の解軆について　―二本松藩農村を中心として―	吉田　勇
	我國古代の位階に關する考察	高橋　崇
	財津久右衛門について	羽賀　與七郎
	宮城縣高倉村引田出土の土師器	氏家　和典 大場　恒一
批評と紹介	遠藤氏の批判に答える	半田　市太郎
	新稿『西洋史』	富田　虎男

■　7輯　（1954年3月31日）

論　説	マルコポーロ旅行記に現はされた中國	愛宕　松男
	秋田藩における在郷商人の生成と發展　―増田村石田家の場合―	半田　市太郎
	東北地方の在家に關する一考察	誉田　慶恩
	宮城縣伊具郡金山町台町古墳群調査概報	志間　泰治
批評と紹介	仙台藩に關する史料の出版	豊田　武
	森嘉兵衛教授の近業紹介	吉田　勇
	庄司・平両氏の近業に寄せて	丸井　佳壽子
	半田助教授の近業について　―「當高制」を中心に―	遠藤　進之助

■　6輯　（1953年10月12日）

論　説	東北地方に於ける石製模造品の分布とその意義	伊東　信雄
	村山平野の條里制遺跡について	柏倉　亮吉
	室町戰國時代における時代區分觀	山田　英雄
	三閉伊地方百姓一揆の基礎構造　―南部藩幕末政争の展望として―	遠藤　進之助
	ウイリアム・ペンの政治思想	奈良岡　保
新刊紹介	東京國立博物館『日本考古圖録』	加藤　孝
	柏倉亮吉著『山形縣の古墳』	氏家　和典
	『福島縣史料集成』	小林　清治

■　5輯　（1953年3月31日）

論　説	近世小作經營の發生型態論	森　嘉兵衛
	一九一〇年における英獨同盟の提議問題について	黒羽　茂
	新井白石と趙秦億	宮崎　道生
	廣學會の中國變法運動に与えたる影響について　―變法自強の一考察―	菊地　貴晴
	丈部吉彌侯部について	大塚　徳郎
新刊紹介	藤田五郎『封建社會の展開過程』	吉田　勇
	古田良一『新日本歴史要説』	新野　直吉
	森嘉兵衛『岩手を作る人々』上・中巻	遠藤　進之助

■　4輯　（1952年6月8日）

論　説	仙臺藩の蘭學	池田　哲郎
	會津の市場	長井　政太郎
	佛蘭西革命とフリー・メーソン	小林　馨
	國造の関する二三の管見	新野　直吉
	イエス時代のメシア運動	相澤　文藏
	道僧格の復舊	秋月　觀暎

■　3輯　（1951年9月28日）

論　説	海運と文化の傳播	古田　良一
	ヨーロッパ的デモクラシー	山脇　重雄
	東北の荘園	豊田　武
	會通史と斷代史	愛宕　松男
	小笠原島はどのようにしてわが領土になったか	佐藤　直助
	永享以前の足利學校	結城　睦郎
	劔南節度使韋皋の南詔對策	藤澤　義美

■　2輯　（1950年11月3日）

論　説	中國史學の成立	岡崎　文夫
	「ルネサンス」について	平塚　博
	勞働組合と政治運動　―十九世紀末アメリカ勞働運動史―	池田　哲郎
	仙臺市内の古代遺跡	伊東　信雄
	奥州惣奉行について	高橋　富雄
	秋田藩における物成の率について	半田　市太郎
	フランス革命政府の財政對策	小栗　了之
	山寺入定窟の開扉	長井　政太郎
岡崎文夫博士年譜・著述目録
平塚　博教授年譜・著述目録

■　1輯　（1949年4月25日）

発刊の辞		古田　良一
論　説	ルネサンスと日本	大類　伸
	ドルメンの分布につきて	藤田　亮策
	ドイツ近世史の一問題	保坂　栄一
	アメリカ女子教育成立の基盤について	秋枝　蕭子
	徳川時代或る百姓の轉落	佐々木　慶市