インタビュー: 遠藤和彦

2001年卒 学士

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東北大学日本語教育学研究室を卒業・修了してから、これまでの経歴を教えてください。

一年間非常勤講師として現在の日本語学校に勤めたあと、専任講師になりました。 その後、2005年に東京の日本語教育関係の出版社に転職し、書籍の販売・編集、テスト開発などの仕事に携わりました。 2009年から再び仙台に戻り、現在の日本語学校で働いています。

現在のお仕事の内容について教えてください。

クラスで留学生に日本語を教えることがメインの仕事ですが、コースデザインやカリキュラム作成、新人の研修、教材の開発なども行っています。 また、進路指導や生活指導など学生の世話をすることも仕事の一つです。 それ以外にも、校外研修やスピーチ大会といった学校行事の運営なども行います。

東北大学日本語教育学研究室で学んだことは、現在のお仕事で生かされていると思いますか?具体的にどんな時にそう感じますか?

実際に現場で教えるとなれば、日本語の知識や教え方の技術は、学生時代だけではカバーしきれないと思います。 ですが、研究室で学んだ「常識(普段使っている日本語)を疑うこと」、「相手(学習者)の立場に立って考えること」、 「とにかくやってみること」の三つは、以前出版社で働いていたときにも非常に役立ちました。特に、何か新しいことを始めようとするとき、よく思い返します。

今のお仕事の魅力を教えてください。

授業では個の力を試すことができる一方で、同僚や外部の人と協力して何か大きなことに取り組むこともできる点にやりがいを感じています。 また、様々な国の学生たちと交流し、多様な世界に触れることができるのもこの仕事の魅力です。 そして何より、自分が教えた日本語が彼らの一部となり、卒業後活躍している姿を見たりすると、この仕事を選んでよかったなあと胸がいっぱいになります。

日本語教育学研究室の在籍生にメッセージをお願いします。

自分の居場所は、だれかを頼ったり、だれかに頼られたりすることを通して見つかるものだと思います。 社会に出る前に、そのような頼ったり頼られたりする経験をたくさんできるのがこの研究室です。大いに先生や先輩、友人を頼ってください。 そして、頼られる人になってください。

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