!!!柴田 邦臣 (SHIBATA Kuniomi) {{img no_photo.gif,"align='right' border='1px'"}}1973年生まれ。専門は、福祉情報論、ICTメディア研究、社会情報学。2003年3月、博士後期課程修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)、東北文化学園大学医療福祉学部非常勤講師(保健福祉情報論)を経て、大妻女子大学社会情報学部専任講師(現職)。 !!専門分野 ICT(Information Communication Technology)を活用したメディアの社会的な影響や、その利用のあり方(リテラシー)を検討した理論を学びつつ、具体的にメディアを利用する場としての、障害がある(とされる、する)人たちの実践についてをフィールドワークしてきました。今は、主として3つの領域に的を絞って勉強しています。 !!主要業績 !論文・著作・書籍など *柴田邦臣・徳田律子,2007,「福祉用具・住環境の活用のための人材育成」福祉用具活用研究会編著『高齢者・障害者のための福祉用具活用の実務』4801-4912,第一法規. :実践的な「福祉情報」論をめざして書いてみたものです。福祉専門職の人が用具やATについて学ぶために、ないしは情報を入手するためにどうすればいいのかを、逐一網羅していったら、なんだか思わぬ力作?になってしまった、みたいな作品だと思ってます。依頼したのか?されたのか?って感じではじめたのですが(笑)。ちなみに、原稿料ってのをはじめてもらいました。これまで書籍は印税=借金だと思ってたので、びっくりしました。 *柴田邦臣,2006a,「〈情報弱者〉の社会参加―障害者のICT利用と“自立”をめぐって―」『社会情報学研究(大妻女子大学紀要―社会情報系―)15』76-88. :めずらしく自分の専門を、ストレートに書いてみました。一番の売りは、日本における「社会参加」の過程を、【第一期=意志決定への参加】、【第二期=社会的な活動への参加】(この分類はある程度広く受け入れられてると思いますが)に対して、【第三の参加=自立とセットの参加】っていうのを措定しようとした点です。もちろん例の“自立支援法”の影響を受けてます。そしてそれにICTを絡ませたらどうか、、、時間が無くてしっかり書けなかったので紀要落ち。しっかり続きを書くべく準備中です。 *皆吉淳平・柴田邦臣,2006,「若年女性の投票行動と新しいメディア―第44回衆議院選挙のアンケート調査から―」『社会情報学研究(大妻女子大学紀要―社会情報系―)15』89-11?. :2005年の郵政選挙の結果に、やっぱりびっくりして、「本当に目の前の女子大生=若年女性は、そこまでマジで保守化?してるのか?」ってアンケートした結果をまとめたものです。統計に自信がないのでもちろん共同研究で。結論としては、「保守化」でも「小泉劇場に踊らされた弱者」でもなく、「家族回帰」なんだろうな、ということでした。みんな、家族や口コミでそれなりに相談して、考えて、投票してるんですね。変化しているのは、政治意識とかじゃなくて、「公」-「家族」-「私」の境界線なんじゃないか。ちなみに分析過程を同時並行で授業で話してたら、学生のみなさんに大うけでした。社会学教育って、こうあるべきなのかも。 *柴田邦臣,2006b,「メディア・リテラシー―社会に参加する知の積層―」早坂裕子・広井良典編,『みらいに架ける社会学―情報・メディアを学ぶ人のために』47-63,ミネルヴァ書房. :そもそも学問(できてませんが)をめざすきっかけだったメディア研究(マスコミでない)を、現在取り組んでいる福祉情報論(具体的には、障害のある人がメディアを使う場)に結びつけるきっかけとして書いてみました。と同時に、メディアの社会的意義を問うという、自らの出発点を確認できた力作のはずが、大誤植が〜(涙)。改版のために、結構必死で一人販促をしています。売れなくてもいいから改版して欲しい。 節立:1.メディア・リテラシーの現在 2.メディアの基礎論 3.メディアを使おうとする場から 4.社会参加のためのメディア・リテラシー *柴田邦臣・金澤朋広,2004,「福祉NPOにおける『支援』のあり方―障害者福祉での電子ネットワークの諸相」,川崎・李・池田編『NPOの電子ネットワーク戦略』35-70,東京大学出版会. :利用者が、メディアを利用するためには、まずメディアを獲得しなければなりません。ハードとしても、ソフト(リテラシー)としても。障害のある方の支援をしていると、そういう当たり前の事実があまり論じられてない気がして、その事を書きました。東大出版で書かせてもらえるなんて、いい記念だったなあ〜と思っています。もう少し売れるといいのですが。私はだいぶ売りましたけど(笑)。  節:1.「障害者」と電子ネットワーク 2.身体障害者における電子ネットワークの「獲得」 3.障害当事者のメディア獲得戦略 4.獲得を支援しうるか−福祉NPOに問われるもの ほか *柴田邦臣,2004a,「ボランティアの“技法”―障害者福祉領域でのパソコン・ボランティアから」『社会学年報第33号』69-92,東北社会学会. *柴田邦臣,2004b,「情報・メディア・プライバシー」,早坂裕子・広井良典編『みらいを拓く社会学―看護・福祉を学ぶ人のために―』157-176,ミネルヴァ書房. :学生向けテキストのくせに、「メディアの歴史変遷を、利用者という視点から概観する」という野望を立て、結局自分の勉強にしかならなかった、という顛末のものです。分不相応のことをするものではないです(涙) でも、継続的に売れているそうで、すでに第4刷?までいってます。社会学を専門とする人がいない福祉系の学部も多いということで、そこにターゲットを絞った戦略が功を奏したようです。編者のお二人の慧眼ですね。本当に、福祉系の知らない学会とかでも、名前が出てたりしますから。売れるのだけが目的ではありませんが、やはり多く読んでもらえるのはうれしいものですねえ。 ""ここから先は古いので、コメント無し。 *柴田邦臣,2002,「障害者福祉におけるコミュニケーションメディアとしてのコンピュータ―身体障害者におけるメディアの「獲得」と「利用」をめぐって―」『社会学年報31号』101-118,東北社会学会. *SHIBATA, Kuniomi,2002,Analysis of “Critical” Approach in Media Literacy-Comparative Studies between Japan and Canada-,Keio Communication Review 24 ,93-108,Institute of Media and Communications Research. *柴田邦臣,2001a,「メディア・リテラシーの“成功”と現実―カナダに見る背景―」『社会学年報30号』119-147,東北社会学会. *柴田邦臣・池田緑・李ヤンヤン,2001,「『電子ネットワーク』分析序論:インターネットの資源化とその評価についての指針」『電子ネットワークと市民社会・市民文化形成第2分冊』270-282,電子ネットワーク研究会. *柴田邦臣・倉沢亜己・池田緑・金澤朋広,2001,「NPOにおける電子ネットワーク利用実態調査についての概要」『電子ネットワークと市民社会・市民文化形成第2分冊』363-382,電子ネットワーク研究会. *柴田邦臣,2001b,「NPOにおける電子ネットワーク利用の評価とネット利用環境:積極的利用としてのMLに必要なもの」『電子ネットワークと市民社会・市民文化形成第2分冊』383-392,電子ネットワーク研究会. *李ヤンヤン・柴田邦臣・池田緑,2001,「『電子ネットワーク分析』への一試論―インターネットと社会参加の関連性を中心に―」『メディアコミュニケーション51号』95-109,慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所. *金澤朋広・池田緑・柴田邦臣,1999,「BBS利用における自分らしさと他者の認識」『電子ネットワークと市民社会・市民形成第1分冊』84-95,電子ネットワーク研究会. !!リンク *[大妻女子大学社会情報学部 社会生活情報学専攻|http://www.sis.otsuma.ac.jp/liv-c/index.html] !!研究カテゴリ {{category 福祉社会学,メディア論}}