考古学研究室では東北地方を主なフィールドとして、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、古代など各時代の研究に取り組んできました。発掘調査は毎年継続的に実施され、次のようなものがあります。宮城県白石市兀山古代窯跡、岩手県大船渡市国史跡大洞貝塚、宮城県一迫町国史跡山王囲遺跡、岩手県花泉町中神遺跡、岩手県玉山村前田遺跡、山形県新庄市上ミ野A遺跡、宮城県角田市土浮貝塚、新潟県川口町荒屋遺跡、宮城県河北町皿貝貝塚、宮城県田尻町中沢目貝塚、岩手県岩手町高梨遺跡、岩手県北上山系南部遺跡群(分布調査)、宮城県白石市蔵王山麓遺跡群(分布調査)など、様々な時代の遺跡です。

 調査と分析には新しい方法で取り組んでいます。ことに、遺跡調査システム、研究資料のデータベース・分析システム、材質分析システム、使用痕観察システム、撮影・記録システムなどの構築に力を入れています。蛍光X線分析装置、X線回折装置、画像処理装置、使用痕観察顕微鏡、貝殻成長線分析研究のための生物顕微鏡と画像システムなど、様々な遺物観察・分析装置を活用しています。調査資料の整理と分析は資料整理室、資料分析室、資料撮影・実験室などで、教員・院生・学生が日常的に進めています。これらの調査研究成果は、調査研究報告書として刊行を続けています。研究報告書は国内外の研究者・様々な研究機関に送られ、活用されています。

 近年の研究成果としては『磯山』『岩戸』『切込』『聖山』『向山』『モサンル』『瀬野遺跡』『中沢目貝塚-縄文時代晩期貝塚の研究-』『山王囲遺跡調査図録』『中沢目貝塚-第3次調査概報-』『荒屋遺跡-第2・3次発掘調査概報』『土浮貝塚調査概報』『縄文時代晩期貝塚の研究2 中沢目貝塚II』『国史跡山王囲遺跡発掘調査報告書』I・II・III『岩手県花泉町 中神遺跡の調査』『荒屋遺跡 第2・3次発掘調査報告書』『最上川流域の後期旧石器文化の研究1-上ミ野A遺跡 第1・2次発掘調査報告書-』などがあります。研究室刊行の学術誌としては『東北大学考古学研究報告』第1号があります。また、研究室が主催する学会としては「東北大学文学部考古学研究会」があり、2ヶ月に1回考古学研究会例会を開催しています。また、その会誌として『考古学の方法』を5号まで刊行しています。


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