文学研究科の教育理念・教育目標 研究目的・研究目標
[文学研究科の教育理念]
文学研究科の教育理念は、人文社会科学を構成する各専門分野の研究を通じて、人類文化の知的遺産を確実に継承し、その創造的発展に積極的に寄与しうる研究者および高度な専門的職業人を育成するとともに、幅広い教養と専門知識を柔軟に活用できる人材を広く社会に送り出すことである。そのような人材は、各専門分野における先端的な研究能力を修得するのみならず、幅広い学際的視野と卓越した国際的発信能力を備えていなければならない。現代社会が抱える諸問題の解決には、何よりも分野を横断した学際的協働と国境を超えた国際的協力とが要求されているからである。そのためには、海外からの留学生を 積極的に受け入れ、日本文化の理解を通じて国際理解を深めると同時に、現場の課題に取り組む社会人の再教育に力を注ぐことによって最新の研究成果の社会への還元をはかることが必要となる。文学研究科が目指すのは、人間の精神活動や社会活動への深い洞察力に基づいて異質の文化を理解し、高度で幅広い知識を生かすことによって人類社会への貢献をなしうる人材の養成である。
[文学研究科の教育目標]
文学研究科は文化科学、言語科学、歴史科学、人間科学の四専攻を基礎に、相互の連携と学際性を重視しつつ、高度の専門的研究能力およびその基礎となる豊かな学識を涵養する教育を行う。そのため各専攻のもとに専攻分野を設け、きめ細かな少人数教育と複数指導教員体制に基づき、それぞれの個性に応じた個別指導を行うことによって、国際的に通用しうる研究能力と学識の育成に努める。前期課程においては、各専攻分野の基本的な研究方法を修得させ、修士論文または修士研究に取り組ませることにより、研究者あるいは専門的職業人としての基礎を築かせる。また、広く社会人を受け入れて専門的な再教育を行い、社会の諸分野で指導的な 役割を果たしうる人材を養成する。後期課程では、各専攻分野において 特定の研究テーマを追求させ、積極的に学会発表等を促すと同時に、研究者として自立できる独創的知見を示す博士論文を完成させる。それと同時に、専門領域に跼蹐することなく、学際的視野と国際的コミュニケーション能力とを備え、国際的な場で活躍しうる研究者および専門的職業人の養成を目指す。
[文学研究科の研究目的]
文化科学,言語科学,歴史科学,人間科学の4専攻からなる文学研究科は, 個人から社会までを貫く「人間性」の探究を研究目的とする。そしてこの研究目的は 次の4つの柱からなる。
[文学研究科の研究目標]
文化科学,言語科学,歴史科学,人間科学という4つの専攻の特徴を生かし, 相互の連携を図りながら,研究目的の実現のために,次の5つの研究目標を達成する。