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教員一覧

教員のよこがお

文化科学 中国文化学 中国思想中国哲学

齋藤 智寛
准教授齋藤 智寛
さいとう ともひろ

博士(文学)。
東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了後、東北大学大学院文学研究科助手、 京都大学人文科学研究所助手、同助教を経て現職。
専攻は中国宗教思想史、六朝隋唐思想史。 論文に「荷沢神会の見性論とその変容」「王弼の見た『老子』」など。
[主要担当科目]中国思想各論、中国思想演習

研究者データベース

持ち続けること、捨てること

人形が大好きで、市松人形やビスクドールの写真集をよく買いますし、実物も何体か持っています。 物は増やしたくないのですが、人形は例外です。キャビネットから人形を出し、 テーブルの上に置いてじっと向き合う。愛らしい造形を前に、なけなしの優しさがどうにか甦ります。 日に三たび吾が身を省みただけでささくれた心を正すことができれば、それが理想なのですが。

子供の世界では、ざぶとんを二つ折りにして背中におぶえば、それが赤ちゃん人形です。 餘分をそぎ落とし続けて無為の自由に至るのが究極の行為ならば、 真の人形遊びに人の形はいらないのかも知れません。でも――
「骨董屋の人形はできの悪いのが多くて」。 そんなことを、生意気にも人形職人の前で口走ってしまったことがあります。 「でもね」。その方はおっしゃったものです。 「どんな人形でも、綺麗にして新しい服を着せてやれば、きっと可愛くなるものですよ」。私には、まだ形を捨てる資格は無いようです。

人形