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教員一覧

教員のよこがお

言語科学 言語学 言語学

教授千種 眞一
ちぐさ しんいち

東北大学文学部卒業後、同大学大学院言語学博士課程中退。山形大学助教授などを経て現職。
専攻はインド・ヨーロッパ語学、アルメニア語比較文法。著書に「古典アルメニア語文法」、「ゴート語辞典」など。
[主要担当科目]言語学演習、言語解析学演習など。

研究者データベース

一人旅に出ると何かに出会える

大学生になってから、長い休みがあると、 日本中のいろいろなところに旅をすることが年中行事のようになりました。 その最初のきっかけは、1969年、のちに国民的喜劇俳優として 誰からも愛されるようになる渥美清さん演じる『男はつらいよ』という映画を見たことでした。 当時は、激しかった大学紛争がだんだん下火になってきて、 キャンパスにもようやく穏やか雰囲気がもどり、日々何事もなく流れにまかせて授業に通う生活。 車寅次郎と妹さくらをはじめ彼を取り巻く堅気の人たちとのおかしくも どことなく身につまされるような絡み合い、 それにやがては終わりを告げる美しいマドンナへの哀しい純情もさることながら、 寅さんがせっかく舞い戻ったふるさと葛飾柴又を後にしてまた旅ゆく姿が どこか寂しく切なさを感じさせて何とも言えないのですよ。 寅さんの歩いたあちこちの懐かしい風景が私の中でよみがえると、 ふと旅に出たくなるという繰り返しなのです。雪駄を履いて啖呵売りをする技量とてありませんが、 年々一人旅への思いが募ってくるのはどこか寅さんのような人間になりたい気持ちがあるからなのでしょうね。