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教員一覧

教員のよこがお

歴史科学 日本史学 日本史

柳原 敏昭
教授柳原 敏昭
やなぎはら としあき

文学博士。
東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退。 鹿児島大学法文学部助教授、東北大学大学院文学研究科准教授などを経て現職。
専攻は日本中世史。著書に、『中世日本の周縁と東アジア』、展望日本史9『中世社会の成立』(共編著)など。
[主要担当科目]日本史各論、日本史演習、古文書学、日本古代中世史研究演習

研究者データベース

妙な性癖

 高校生のころ、夭折した天才に妙に惹かれるものがありました。 自分自身の趣味の分野でいえば、テノール歌手のフリッツ・ヴンダーリッヒや ピアニストのディヌ・リパッティらです。 感受性の強い時期特有の心情だったのでしょうか。

 ところが最近、研究面でこの性癖があらわれてきたようです。 戦前の東北大学出身の大島正隆(日本史研究者、1944年34歳で没)、 栗原白寿(農業経済学者、1954年44歳で没)に関心が向いて、いくつか文章を書きました。 前者については、東北大学史料館に寄贈された遺稿や新発見の書簡百数十通を友人たちと読んでいます。 史学史を書きかえるような事実が出てきているといっても過言ではありません。 妙な性癖が学問にも役立っているようです。

 ところで、大島は三陸沿岸の海村の調査記録をのこしています。 今回の震災で、その調査地に次々と津波が押し寄せている報道に接して慄然としました。 失われてしまったものを大島の記録から掘り起こすことが努めと感じています。