Archive
文学研究科・文学部 Webアーカイブ
東北大学大学院
文学研究科・文学部サイトへ
ホーム>大学院文学研究科>教員のよこがお

教員一覧

教員のよこがお

歴史科学 美術史学 美学・西洋美術史

芳賀 京子
准教授芳賀 京子
はが きょうこ

博士(文学)。
アテネのイタリア国立考古学研究所大学院専門課程(ギリシア・ローマ考古学)修了、 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(美術史)。
専門はギリシア・ローマ美術史。 著書に「ロドス島の古代彫刻」、展覧会カタログに「古代ローマの遺産展」(共監修)、「大英博物館 古代ギリシャ展」(監修)など。
[主要担当科目]美学・西洋美術史概論、美学・西洋美術史各論、美学・西洋美術史演習

研究者データベース

地中海の遺跡を歩こう

大理石柱

美術作品というと美術館の中で鑑賞するものと思われるかもしれませんが、 私は地中海の遺跡を歩くのが好きです。立派な神殿が立ち並ぶ有名な古代都市や神域はもちろんですが、 何時間もかけてたどり着いて、目に入るのは土に半ば埋もれた建物の基礎と地面に転がる大理石柱の断片のみ、 というのもまた良いものです。発掘時に作成された図面と遺跡を見比べながら、 かつての壮麗な建築と彫刻群を思い浮かべ、ふと目を上げると昔と変わらぬ雲ひとつない青い空、 澄んで乾いた空気、草と土の匂い。これに、真っ青な海が加わることもあります。 このような地でギリシア・ローマの美術は育まれ、花開いたのです。
遺跡の片隅には出土品をおさめるための小さな博物館があって、 美しい肌合いの大理石彫刻がひっそりと並んでいたりします。地中海各地の博物館には、 出土後きちんと出版されないままの良品がたくさん眠っているのです。思いもかけない作品との出会いも、この研究の醍醐味のひとつです。