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教員一覧

教員のよこがお

人間科学 行動科学 行動科学

准教授永吉 希久子
ながよし きくこ

人間科学博士。
大阪大学人間科学研究科人間科学専攻博士後期課程修了後、帝塚山大学非常勤講師、 追手門大学非常勤講師、ウメオ大学客員研究員などを経て現職。
専攻は社会意識論、差別研究。 主著に「シティズンシップ――誰が、なぜ外国人への権利付与に反対するのか」 田辺俊介編『外国人へのまなざしと政治意識』勁草書房など。
[主要担当科目] 行動科学演習。計量行動科学演習

「当たり前」の背景を考える

 私たちは日常生活を送る中で、多くのことを「当たり前」だと思っています。しかし、私にとっての「当たり前」は、ほかの誰かにとっての「当たり前」といつも同じとは限りません。
 私は関西で生まれ育ち、スウェーデンで1年半の研究生活を送り、今は仙台で暮らしています。この中で、様々な「当たり前」に出会いました。特にスウェーデンでは、どれほど客が列をなしていても、しっかりコーヒーブレイクをとりながら働く店員と、それに文句も言わない客の姿に、接客に何を期待するのかが、これほど社会によって異なるのかと、大変驚きました。
 この「当たり前」という意識は、社会の制度を支えるものであると同時に、例えば日本における長時間労働のような、問題がある制度がなかなか変更できない原因にもなっています。私は人々の「当たり前」という意識がどのように形成・維持されているのか、ということから、社会問題について考えたいと思っています。