東北大学大学院文学研究科
市民のための公開セミナー
日常の暮らしや生き方に変化が生じ、漠然とした不安を感じてしまう今日、私達は何を参考にして
地域社会を形作り家庭や人間関係を作ればいいのでしょうか? そのような問いに一つの解答を示してくれるのが「歴史」です。先人達が悩み努力したその足跡を振り返るなかで、われわれは今日を生き未来を切り拓く指針を身につけることができるのです。 そうした「歴史」には日本史、東洋史、西洋史、政治史、経済史、文化史、美術史、宗教史、思想史、社会史、女性史、考古学など色々な側面があり、それぞれに大変興味深い内容を備えています。 東北大学大学院文学研究科には、そのような様々な「歴史」をみなさんにお見せすることができるスタッフが数多くいます。 伊達の学問所有備館でわれわれといっしょにお好きな「歴史」を発見してみませんか。
〒989-6492 岩出山町字船場21 電話0229(72)0357 FAX0229(72)2223
有備館の建物は、寛文 3(1663)年に岩出山二代領主伊達宗敏が火災で焼失した二の丸御殿の仮居館として建てたもので、元禄 4(1691)年に至り、三代敏親は建物に「春学館」と命名、学問所を開設しました。そして、翌5年には現在の御池小路に移転し「有備館」と改名しました。寄せ棟茅葺き書院造りの建物は、江戸時代の学問所の姿を今に伝える貴重な文化財です。庭園は、正徳 5(1715)年、四代村泰が仙台藩石洲茶道三代清水道竿に作庭させたもので、伊達政宗が居城した岩出山城本丸跡の断崖を借景とし池中に島を配した回遊式池泉庭園です。 |