以下は、2016年度の募集要綱です。

 東北大学文学部は、2007年の東北大学創立100周年を機に、「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」を創設しました。幸い第1回から第8回まで、全国から予想を上回る高水準の多数の応募作品がありました(第1回〜第9回作品集参照)。受賞者の中には、受賞をきっかけに一般入試やAO入試で東北大学の文学部や医学部・法学部などに入学し、現在東北大学や大学院で学んでいる方・学んだ方達もおります。
 本年度も、東北学の提唱者として知られる民俗学者の赤松憲雄氏をゲスト選考委員に迎え、全国の高校生からエッセーを募集いたします。若人の現代的な思考と感性をみずみずしく伝える作品を期待いたします。

 阿部次郎(1883〜1959年)は、東北大学を代表する思想家で、そのエッセー集『三太郎の日記』は、ちょうど100年前の1914年の刊行以来、青春の必読書として読み継がれてきました。東北大学文学部は1999年に阿部次郎記念館を設置し、収蔵品を展示しています。「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」は、「真理を愛するこころ」によって「自分の矛盾」を深くみつめ、その生涯をつうじて、自己とは何か、日本文化の特質とは何かを探求した阿部次郎の精神を記念し、高校生のすぐれたエッセーに贈る賞です。

              主催=東北大学文学部、阿部次郎記念館
              後援=東北大学文学部同窓会、東北大学出版会
              協賛=河北新報社、株式会社七十七銀行

部門 課題作品の部(本年度の課題は「地域を知る」です)
   自由作品の部
 部門ごとに最優秀賞1名(副賞10万円の図書カード)優秀賞2名(同3万円の図書カード)、入選者若干名を表彰します。とくに優れた作品を応募された学校には学校賞を贈ります。
応募規定

・応募資格は高校および高等専門学校(1〜3年)の在学生に限ります
(学校でまとめて応募する際は、1校あたり30点までを応募点数の上限とします)
1部門1人1点のみの応募ですが、課題部門と自由部門に1点づつのように、1人で複数部門に応募することは可能です
・エッセーは随筆・評論・読書感想文・創作(小説・SFなど)を含みます
・応募作品は未発表の日本語原稿に限ります
・字数は2000字〜4000字程度とします
・A4判用紙もしくはA4判原稿用紙を使用してください(縦書きでも横書きでも結構です。1頁あたりの字数や行数に制限はありません。みやすく印字してください
・原稿は手書きでも、パソコンによる印字でも結構です
・原稿には頭紙を付け、そこに必ず応募部門、題名、字数、本名(ふりがな)、性別、年齢、学年、在籍学校名、生年月日、自宅住所、自宅電話番号を明記してください
・原稿は綴じ、通し番号をふってください
・必要最小限の範囲で、図表、写真などを添付しても結構です(枚数には含みません)
・応募原稿は返却しません
・受賞作の著作権は、東北大学文学部に帰属します
・応募規定などに関して疑問の点は下記宛に封書、FAX、メイルなど文書でおたずねください。選考過程に関する問い合わせには応じられません

お問い合わせ先・送り先 〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内27-1
               東北大学文学部「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」係
      (応募は郵送に限ります) FAX:022-795-6032、email:abe@ml.tohoku.ac.jp

締切 2016年9月30日 (当日消印有効)
発表 2016年11月3日 市民オープンキャンパス「紅葉の賀」にて、および本ウェブサイト

選考委員

選考委員からのメッセージLinkIcon
長谷川 公一(選考委員長 東北大学文学部教授)
赤坂憲雄(民俗学者、学習院大学教授、福島県立博物館館長
太田 巌(河北新報社常務取締役論説・編集・デジタル担当)
佐藤 弘夫(東北大学文学部長・阿部次郎記念館長)
野家 啓一(東北大学総長特命教授)
岩田 美喜(東北大学文学部准教授)
山田 仁史(東北大学文学部准教授)
※応募原稿に記入いただいた個人情報は、本賞選考以外には許可なく使用いたしません。