ドイツ文学研究室

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沿革

 1924 (大正13)年,東北帝国大学法文学部西洋文学第二講座として,第一講座英文学と同時に開設.初代教授は小宮豊隆(1946年まで在職).専門は中世叙事詩,ゲーテなど.ヨーロッパ的視野のもとでの比較文学的研究や講義も行っている.夏目漱石門下の評論家としても知られる.
 戦前の教員としては,ドイツ・ロマン派を専門とする小牧健夫(1926(大正15)~1932(昭和7)),ゲーテ研究の奥津彦重(1927(昭和 2)~1947(昭和22))がいる.1937年から41年にかけては,ユダヤ系の哲学者カール・レーヴィットが外国人講師として在職し,哲学とドイツ文学を講じている (*).
 1949 (昭和24)年,新制大学発足と同時に文学部は法学部から分離独立,第二講座も文学科ドイツ文学講座として再出発.1953(昭和28)年,大学院文学研究科ドイツ文学ドイツ語学専攻発足.
 戦後の教員としては,着任順で,柴田治三郎(1946(昭和21)~1972(昭和47)),会津伸(1949(昭和24)~1966(昭和41)),中村志朗(1967(昭和42)~1995(平成7)),小栗浩(1973(昭和48)~1984 (昭和59)),原研二(1986(昭和61)~2008(平成20)),佐藤牧夫(1993(平成5)~ 1997(平成9)),森淑仁(1998(平成10)~2004(平成16))がいる.外国人教師としては,ゲルハルト・クナウス(1953(昭和28)~1956(昭和31))を始めとして,現在まで約10名が在籍した.現スタッフについては,「スタッフ」のページを参照.
 1997 (平成9)年,学部改組により,英文学・英語学・フランス文学の各講座とともに,文学部西洋文化学講座となる.
 2000 (平成12)年,大学院重点化により,大学院文学研究科西洋文化学講座となる.

(*) ナチの迫害を逃れての亡命である.経緯については,レーヴィット『ナチズムと私の生活 --- 仙台からの告発』(法政大学出版局,1990年)などを参照.