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「フランス語学」とは、文章や会話表現に現れたフランス語について言語学的に考察する研究分野です。主語を表す「は」と「が」の違いや、敬語の使い分けについて外国人に尋ねられて困ってしまった経験が誰にでもあるのではないでしょうか?私たちがふだん何気なく使っている日本語にもその背後に強固で微妙な使用規則が隠されているように、フランス語にも精妙な文法の規則が働いています。様々な言語データを分析して、この隠された仕組みを発見するには、かえってネーティブ・スピーカーでない方が、先入観に惑わされないぶん自由な発想が期待できる点もあります。
フランス語には多くの過去時制がありますが、半過去と複合過去、複合過去と単純過去、複合過去と近接過去など、これらをどう使い分ければいいのでしょうか? 複合過去は形の上ではなぜ英語の現在完了に似ているのでしょうか? avant / apres など多くの前置詞が空間的意味と時間的意味を併せ持っているのはなぜなのでしょうか? Il est plus intelligent que je ne le croyais など比較級の従属節に現れるneはどのような役割を持っているのでしょうか?
こうしたことを考えていくには、まず多くの用例について文脈を検討したり、文を一部変形してみた場合の印象の変化をネーティブ・スピーカに判断してもらう必要があります。また研究テーマによってはフランス語の歴史を遡ってみることや他言語と比較対照してみることもあります。日本におけるフランス語学研究は戦前からの活発な伝統があり、現在は世界的にもかなり高いレベルを誇っています。
言語は文化や社会の基盤をなすものであり、フランスをよりよく理解するために、語学専攻のみならず文学や語学教育の志望者もフランス語をこうした言語学的観点から考えてみることは必要であり、有益ではないでしょうか?
学生からの匿名コメント
誤解を恐れずに申し上げると、阿部宏先生は学生の誰よりも若い。膨大な経験と業績、財力を持ち合わせているにも関わらず、先生は男子小学生のような探求心と謙虚さ、そして遊び心を持ち合わせている。しかしどんな学生にも、一人一人に対して平等なやさしい眼差しを放ってくれる。肌は赤ちゃんのようにきれいだ。 |
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