研究室旅行|Field Trip

研究室内での親睦を深めながら、遺跡を踏査し、そこから出土した資料の見学を行う事により、実地で考古学の考え方や考古資料の見方を学習します。また、幅広い時代の遺跡を見学し、参加者が考古学的視野を身につけることも目的とします。

 

近年の研究室旅行一覧

年度
旅行先
旅行期間
参加人数
2022年度
群馬県
2022.6.10-6.11
25名
2019年度
栃木県
2019.6.7-6.8
18名
2018年度
岩手県・秋田県
2018.6.8-6.9
22名
2017年度
宮城県・岩手県
2017.6.2-6.3
22名
2016年度
福島県
2016.6.3-6.4
23名
2015年度
山形県
2015.6.12-6.13
28名
2014年度
青森県
2014.6.6-6.7
23名
2013年度
宮城県・岩手県
2013.6.7-6.8
17名
2012年度
群馬県
2012.6.29-6.30
19名
2011年度
秋田県
2011.6.24-6.25
12名
2010年度
新潟県
2010.7.16-7.17
11名
2009年度
青森県・岩手県
2009.6.25-6.26
18名


見学にあたって

遺跡見学

    展示遺物が出土した遺跡を実際に訪れ、景観を実感することが重要です。また地形や発掘調査地点などの見学を通じ、遺物と遺跡・遺構との関係について把握することで、遺跡に対する知識、理解はより実態に即したものとなります。

資料見学

    遺物の全体的な形・見た目だけではなく、表面の状態や色調、側面・裏面の様子、製作技法、使用痕など、実際の資料でなければ把握することができない情報を観察することが重要です。従ってレプリカではなく、本物の遺物を観察することが最も重要であると言えます。

    遺物観察の際には、簡単なスケッチや特徴を文章で表現して見ることを推奨します。物事を簡潔に表現する練習になるとともに、このような記録は、今後の研究を行っていく上で貴重な財産となります。

博物館での展示見学

    資料が展示されているケース等の機材類を観察します。また、遺物の固定方法、遺物の配置や角度、照明の明るさや角度などの展示技術を観察します。学芸員は、見学者が展示を見たときの状況を想定し、どうしたら展示物の情報を十分に伝え、見学者の印象・記憶に残すことができるか常に考えています。こうした意識からどのような機材を選択して用い、工夫して展示しているか意識して見学してください。また文化財保護の観点から、遺物をどのように設置しているかも観察してください。

    展示物の英文を含めたキャプションなどを観察します。説明書きなどのキャプションは、読む側が負担にならないような時数・文字の大きさなどに心がけて作成しています。また、キャプションを設置する場所・高さについても老若男女問わず、誰もが見やすいように配慮をしています。

    展示順序、休憩場所などの展示構成の仕方を意識して見学します。企画した展示内容をどのような順序で展示したら、十分に理解してもらうことができるのか、考えて構成を組み立てています。また、ソファーなどの休憩場所をどこに配置すれば見学者が疲れることなく展示を見て回ることができるかについても心がけています。