成田 魁生
ニクラス・ルーマンの「決定（Entscheidung, decision）」概念に関する諸論点を整理、検討し、その際特に選択肢の構成という点に注目したいと考えています。（意思）決定は、ひとまずは、複数の選択肢の存在、そしてそれら選択肢の中からの選抜という二つのことを前提として成り立っていると考えられます。ところで、決定については、このうち後者に焦点を当てて語られる場合（例えば「いかにして良い決定を下すか？」）が多く、そのさい前者は所与の前提として問題化されません。社会システム理論を背景としたルーマンの決定概念を参照することで、あまり検討対象とされることのない選択肢の構成ということについて考えてみたいと思っています。
研究カテゴリ
[経済社会学]
最終更新時間：2025年04月07日 11時13分21秒
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