原 塑 准教授|教員の紹介トップ|東北大学 大学院文学研究科/文学部 哲学・倫理学研究室

原 塑 准教授

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  • 哲 学
  • 原 塑 准教授
  • HARA Saku
  • 専門領域:分析哲学(特に、心の哲学)、科学哲学
    (とりわけ、神経科学の哲学)、応用倫理学
略歴
2006年にヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(ドイツ)にて、Doktor der Philosophie (哲学博士)を取得。2009 年より現職。
研究紹介
分析哲学の中の、特に心の哲学を専門としています。ポール・チャーチランド(1942-)、パトリシア・チャーチランド(1943-)という現代アメリカの哲学者たちが、神経科学や認知の計算理論に基づいた哲学を展開し始めたのですが、その潮流に従い、神経科学・心理学・情報科学の知見をもちいた認知、道徳の研究を行っています。
最近では、大学における業務で必要となったこともあり、研究公正や研究倫理についても調べたり、考えたりするようになりました。科学研究において個々の研究者や研究機関が行った方がよいことや、行っては行けないことを明確化することが目標となります。
著書(いずれも共著)
  • ž楠見孝・道田泰司(編著)『批判的思考と市民リテラシー』-誠信書房、2016年(東日本大震災後の科学コミュニケーションについて考察した論文「批判的思考と科学コミュニケーション――東日本大震災後の一般の人々による探求活動」を寄稿しています)。
  • ž信原幸弘・原塑・山本愛実(編著)『脳神経科学リテラシー』-勁草書房、2010年(神経科学研究の現状と応用可能性を扱った教科書。全15章のうち、6章を担当しています)。
  • 信原幸弘・原塑(編著)『脳神経倫理学の展望』-勁草書房、2008年(脳神経倫理学をあつかった文献としては、翻訳を除いて、日本語で初めての本。「メディア暴力と人間の自律性」というタイトルの論文も寄稿しています)。
主要論文
  • ž原塑「刑法と感情:感情による法的判断の正当化」、『感情心理学研究』第21巻、2014、49〜54。
  • ž原塑「意図的行為は理由の空間に含まれるのか? 意図的行為における因果・表現・制御」『共生の現代哲学:門脇俊介記念論集』The University of Tokyo Center for Philosophy、2011、11~32。
  • ž原塑「状態空間意味論:脳はどのように世界を表象するのか?」『思索』第42号、2010、 1~30。
  • 原塑・鈴木貴之・坂上雅道・横山輝雄・信原幸弘「大学における教養教育を通じた脳神経科学リテラシーの向上~ポスト・ノーマル・サイエンスとしての脳神経科学とその科学リテラシー教育~」『科学技術コミュニケーション』第7号、2010、105~118。

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